罪悪感の不安を消すための3つのカウンセリング活用術を臨床心理士が解説

2019.04.28公開 2019.05.16更新

罪悪感、不安、落ち込み、イライラ、怒り…といった、ネガティブな気持ちにお困りの方はとても多いです。

 

「ネガティブな感情を無くしたい」と考えることもあるかもしれません。

 

しかし、全ての感情には意味があるからこそ、人間に備わっているとも言えます。

 

感情は私たちに大切なことを教えてくれるサインです。

 

では、どうやってネガティブな感情に対処すれば良いのでしょうか?

 

今回は、罪悪感や不安への対処法・カウンセリングの活用術をお伝えしたいと思います。

 

【関連記事】

>>罪悪感が消えない…罪悪感の心理・手放す4つの方法を臨床心理士が解説

 

罪悪感と不安の関係とは?

罪悪感と不安はどちらも感情の一つになります。

 

先ほどお伝えした通り、感情は私たちに大切なことを教えてくれるサインです。

 

一般的に、

罪悪感は「相手を思いやれていない」というサイン

不安は「安全ではない・準備が足りない」というサイン

になります。

 

私たち人間は、一度に感情をひとつだけ感じるわけではありません。

 

同時に複数の感情を感じることの方が多いと思います。

 

また、ある感情がある感情を呼び起こすことや、ある感情の正体として別の感情が隠れている場合もあります。

 

「罪悪感」の後ろに「不安」が隠れている場合もあります。

 

例えば、授業をさぼっていた友人からテスト範囲を聞かれ教えた時に、1箇所、伝え忘れていたとします。

 

そのことにテスト当日に気づいた場合・・・「罪悪感」を感じるかもしれません。

 

その裏側には、嫌われたらどうしようなどと「不安」が潜んでいる場合もあります。

 

このように、感情同士は影響しあったり、姿を変えて現れたりします。

 

特に、怒りや不安、寂しさは他の感情に化けて現れやすいと言われています。

 

もしかしたら、罪悪感の後ろに不安が隠れているかもしれませんね。

 

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石上友梨

臨床心理士

大学・大学院と心理学を学び警視庁に入庁。5万人の職員のメンタルヘルスを管理し、カウンセリングや心理検査、メンタルヘルス講義、拳銃選手のメンタルトレーニングなど幅広く活動。6年目で退職し、フリーランスに。発達障害を支援する活動に力を入れている。‬>>HPはこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年4月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。