うつ病の克服にかかる期間は?看護師&心理相談員が解説
あなたはうつ病と診断され、どのくらいの治療期間が必要なのかを考えるだけで、心配で落ち着かなくなっていませんか?
「本当に、うつ病を克服できるのか」という先の見えない不安に、気持ちが滅入っていませんか?
うつ病の治療期間は、個人差が大きいと言われていますが、症状が安定し始めるのがおおよそ3か月と言われています。
そこで今回は、うつ病の回復について、心の専門家に解説してもらいました。
発症直後、脳はエネルギー欠乏状態
うつ病と診断された直後は、思考力と判断力を生み出すエネルギーはガス欠状態です。
まずは、医師が症状に応じて処方したお薬を、きちんと服用することが大切です。
その上で、体を休め、カウンセリングなどの力を借り、少しずつ、心のエネルギーを蓄えていきます。
心のバランスを崩すと、睡眠・食事・活動のバランスも崩れてしまいます。
この心身のバランスを同時に整えていくためには、まずは休養を取り、徐々に毎日の生活リズムを確立して、そして心のバランスをゆっくりと整えていくことになります。
うつ病のお薬は、徐々に効果を示します。
お薬が安定し、食欲や睡眠の状態が安定しはじめ、心の揺れ幅が小さくなってくるのが、1~3か月と言われています。
この期間は、心と体が「つらい」と感じるものからはできるだけ遠のき、心のエネルギーを補充することに集中することが一番の治療であり、“克服しよう”と意気込むには早すぎる時期といえるでしょう。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2016年8月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。