不安で頭痛と吐き気が止まらない…原因や対処法とは?

2016.10.23公開 2019.05.16更新

緊張性頭痛とは?

緊張型頭痛は、身体的・心理的な原因によって、頭の筋肉が緊張状態になることで引き起こされるものです。

 

頭が締め付けられるような痛みがするのが特徴です。

 

身体的な要因としては、長時間同じ姿勢でいたり、パソコンを使ったりしていることや、目の疲労などが考えられます。

 

また、首の骨に彎曲がないこと(いわゆるストレートネックのこと)も、緊張型頭痛の原因とされています。

 

心理的な要因としては、さまざまな不安や精神的ストレスが挙げられます。

 

うつ病などの精神疾患が原因となっている場合もあります。

 

 

偏頭痛とは?

偏頭痛は、頭の片側がズキズキと痛むのが特徴の頭痛です。

 

原因は不明とされていますが、こちらもうつ病などの精神疾患によって現れることもあります。

 

睡眠不足や過労、環境の変化なども偏頭痛の誘発要因と言われています。

 

痛みがひどくなると、吐き気や目がチカチカするなどの症状が現れることもあります。

 

これらの頭痛は単独で現れるわけではなく、両方の特徴を持った頭痛が起こる人もいます。

 

このように、頭痛やそれに伴う吐き気が起こる原因は、精神的な部分にも多く関連しているのです。

 

頭痛の治療をしても良くならない場合には、精神疾患を疑ってみることも一つの選択肢と言えますね。

 

 

不安による頭痛や吐き気の対処方法は?

では、不安が原因で頭痛が起きている場合、どのように対処したらいいのでしょうか?

 

1 痛み止めを使ってみる

痛みが強いときは、我慢せずに痛み止めを使用しましょう。

 

早めに痛みを取り除けば、吐き気まで伴うことは少なくなります。

 

無理に我慢して辛い時間を耐えることは、余計にストレスとなってしまいます。

 

早めの対処で、日常生活への影響を最小限にとどめることが大切です。

 

経過や原因によっては、痛み止めだけでなく、筋弛緩薬や抗不安薬、抗うつ薬を使用することもあります。

 

ひどい頭痛が長く続いているのであれば、市販薬に頼るだけでなく、一度受診されてみることをお勧めします。

 

2 緊張を和らげる工夫をしてみる

また、緊張型頭痛は、筋肉が緊張状態になることで起きる頭痛ですので、その筋肉の緊張を緩和できるような工夫をすることも良いでしょう。

 

肩や首、目のまわりを温めるといった対処も有効な場合があります。

 

偏頭痛で目がチカチカする、という場合には、目元をアイマスクやタオルなどで覆って光を遮断することでも楽になります。

 

3 痛みの予防をしてみる

普段からの予防方法としては、睡眠を十分にとるなどの規則正しい生活を心がけることが大切となります。

 

こういった痛みへの対処方法も大切ですが、不安などの精神的ストレスが原因の場合は、それらを軽くするような工夫も必要となってきます。

 

ストレス解消の機会を定期的に設けるようにすること、過労を避けることなども大事ですね。

 

4 カウンセラーを頼ってみる

自分だけではうまく不安が解消できないときは、カウンセラーなどの専門家に頼ることも良いでしょう。

 

カウンセリングを受けることで、自分の感情への対処方法や不安との付き合い方を知ることができます。

 

そうすることで、過度な不安に襲われることが少なくなり、頭痛が起きる頻度を減らすことが期待できます。

 

早めに頭痛を軽減することができれば、吐き気が起こってしまうような事態も避けることができます。

 

起こっている痛みへの対処と同時に、その原因である不安への対処も行っていくことが、頭痛の根本的な解決につながっていきます。

 

原因への対処を後回しにせずに、不安の解消にも努めることが大切です。

 

 

まとめ

頭痛とそれに伴う吐き気は、とてもつらいもの。

 

不安などの精神的なストレスが強くなっている状態だと、痛みに敏感になってしまいます。

 

ですので、少しの痛みでも普段より敏感に感じ取ってしまい、余計につらくなるのです。

 

頭痛でさらにストレスを感じないようにするためにも、また日常生活への影響を少なくするためにも、頭痛には早めに何らかの対策をしておきたいものです。

 

じっとしていれば治まるからと我慢せずに、早めに対処するよう心がけましょう。

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小松亜矢子

元看護師のフリーライター

自衛隊中央病院高等看護学院卒。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

小松さんのインタビュー記事はこちら

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2016年10月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。