「他人のせいにする人生」にしないために。ネフローゼ症候群の私がひとり旅をした理由
「病気だから、自分の行動をセーブしなくちゃ」
「病気だから、好きなことは我慢しなくちゃ」
それ、本当にそうでしょうか?病気だからと我慢を続けることが、最良の選択?
今回取材を受けていただいたのは、難病指定されている”ネフローゼ症候群”を発症したてむたむさん。病気と向き合ってきた経験、さらに、自分で選択することの大切さについて、詳しくお話を伺いました。
【てむたむ】難病指定されているネフローゼ症候群になり、病気の症状や薬の副作用に苦しむ。その経験をSNSやブログで発信し、その飾らない言葉に多くの人から共感を集めている。現在は寛解しているが、再発防止のためにステロイドは継続中。
〈インタビュアー くまのなな〉
目次
平和な日常に、前触れもなく襲ってきた難病
私も、最初は「なんかしゃがみにくいな?」と思っただけだったんですよ。足首のところが、なんかつっかえる感じ。「ちょっと太ったかな?」くらいに考えていました。
ただ、翌々日くらいには、足がパンパンになって歩けなくなって…。すぐに入院になったんです。
歩けないほどのむくみが出ているときの、てむたむさんの両足の様子。
私の場合は1次性でした。
発症が急激で、子どもに多いのが特徴なんです。
「説明が難しい」ことが、ネフローゼ症候群の人を孤立させている原因でもあると思っています。
私が発症した“微小変化型ネフローゼ症候群”は、腎臓の疾患です。本来なら、腎臓でタンパク質を再吸収して、体の血液に戻すことをしなくてはいけないんです。
それがうまく行われずに、尿として体の外に出てしまうんですけど…。腎臓がどうして正常に働かないか、その原因が分かっていないんです。
「薬の副作用を抑えるための薬」を飲む必要があったくらいです。
ネフローゼ症候群になったばかりのころは、薬を飲むだけでお腹いっぱいになるくらいでした。
私の場合は、発症から1ヶ月ほどで正常値になって、むくみもよくなりました。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2019年8月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。