罪悪感の心理とは?「こんな人間は死んだほうがマシ」と思ってしまいます

2017.02.08公開 2018.05.07更新
佐藤文昭

回答者
佐藤文昭
臨床心理士

ご質問

最近、罪悪感を感じることが多いのですが、どんな心理状態なのでしょうか?

 

「こんな人間は死んだほうがマシ」「なんであんなことをしてしまったんだろう」だと思ってしまいます。

 

そんなことを考えていても、絶対に過去には戻れません。わかっているのに考えてしまいます。

 

紙に「こんな人間いらない」とか書いている自分が辛くて涙が出てきます。

 

生活も充実していなくて、「自分なんかいなければ良かったのに」と思ってしまいます。そして、時々自分を殺したくなります。

 

後悔だけではなく、むかし兄弟差別を受けたことなども思い出されます。

 

忘れたつもりで生きていましたが、それも関係しているのかもしれません。でも、それも現実から目をそらしているだけだと考えてしまいます。

 

私はやっぱりおかしいのでしょうか?どうすればいいと思いますか?

 

今、両親と他の兄弟と一緒に家で住んでいます。母親にされたことは、前ほどは考えなくなりましたが、思いだすと幼い頃の自分がかわいそうに思えます。

 

べつに今は恨みはないです。仲が良いわけではありませんが。

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回答

お久しぶりですね。再度、ご質問いただき、ありがとうございます。

 

今までのご質問には、一度も登場されてこなかったご家族のことが、今回初めて登場しましたね。

 

兄弟差別を受けていた過去や、お母様に何かされてきた過去(詳しくは分かりませんが)をお持ちのようで、あなたなりに辛い時を過ごされてきた様子が伝わってきました。

 

そして、そんな幼い頃の自分を思うと、かわいそうに思えてならないのでしょう。

 

さて、過去には戻れないと分かっているにも関わらず、過去にとらわれてしまうという心理には、あなたの経験が、「過去」という引き出しに、「しまいきれていない状態」「溢れきっている状態」が考えられます。

 

あなたはすでに紙に自分の想いを書き出しているようですが、これ自体は間違っていないと思います。ただ、書き方に一工夫加えるとより効果的かと思います。

 

①まず、紙に過去の出来事を書き出します(できる限り具体的に)。

 

②そして、その時に抱いていたであろう、当時のあなたの気持ちや今の気持ちを書き出します(例えば、兄弟差別を受けていた親に対してどう思ったのか、など)。

 

①と②をセットに書き出すよう心がけてみて下さい。

 

この時のコツは、思いつくままにペンを走らせることです。「こんなこと書いたら・・・」など、良いか悪いかの判断は無用です。

 

これらの作業を「感情の棚卸」と言いますが、実際のカウンセリングでは対話の中で行われているものです。

 

この作業がある程度進んでいくと、過去の体験が「過去」という引き出しに少しずつ整理され、収納出来るようになってきます。

 

そこまでくると、過去にとらわれる必要性がなくなっていくので、罪悪感や後悔も自然と薄れていき、「今」に焦点を当てることができるようになってくるでしょう。

 

この作業を一人で取り組むことに難しさを感じるようであれば、心の専門家である臨床心理士と一緒に取り組んでみられてもいいかもしれませんね。

 

私はあなたを決しておかしいとは思いません。辛い過去の体験が今のあなたを振り回しているだけです。

 

過去が少しずつ整理されて来れば、本来のあなたらしさを取り戻し、もっとラクな生き方ができるようになると思いますよ。

 

これからも応援しています。

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