自己暗示でなりたい自分に!効果・方法・危険性は?臨床心理士が解説

2018.11.24公開 2019.05.16更新

「あの人みたいになりたい!」といった「理想の自分」を持っていませんか?

 

しかし、せっかくの夢や理想でも、ただ漠然と描くのみでは理想の自分に近づくことは難しいですよね。

 

そこでポイントになるのが「自己暗示」。

 

今回は自己暗示を理解し、上手に活用することで「理想の自分」を着実に手に入れましょう。

 

自己暗示とは?

スタンフォード監獄実験

「暗示」の研究は様々な心理実験を通して行われています。

 

例えば、映画でも有名になった「スタンフォード監獄実験」をご存知でしょうか。

 

これは、刑務所と似た施設を用意し、実験参加者を「看守役」と「囚人役」に分け、彼らにどのような変化が見られるかを観察した実験でした。

 

「看守役」は制服をきて警笛と警棒を持ち、「囚人役」は囚人服を着せられ、ID番号で呼ばれるといった本物さながらの状況で実験は開始されました。

 

すると、開始直後から看守役は支配的に、囚人役は受動的になるといった変化が見られ、言動の激しさに拍車がかかってしまったため、予定よりも早く実験は終了しました。

 

このように、人間は

・期待された役割

・服装

・環境

・持ち物

・話し方

などによって、容易に別人になってしまうこともあります。

 

こういった「暗示」をうまく活用することができれば、「自己暗示」をかけ、理想とする自分に近づくことも可能なのです。

 

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広瀬絵美

臨床心理士

心理学の大学を卒業後、広告会社にて勤務。退職後、心理系大学院修士課程を修了し臨床心理士資格を取得。精神科病院にて従業員のメンタルヘルスケア業務に従事する。また、国立研究所にて職場組織や妊婦さんのメンタルヘルスに関する研究にも携わっている。理想的な「ワークライフバランス」を目指し、研究と実践の両面から支援を行っている。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月24日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。