自尊心が低いってどういう意味でどんな悩みがある?原因は親?臨床心理士が解説

2020.08.30公開 2020.09.04更新

自尊心が低く、他人からの言動を深刻に、被害的に、悪意に受け取ってしまいがちになってしまうことはありませんか?

 

「バカにされた」「軽んじられた」「責められた」と、人間関係においても怒りやイライラが出てきやすい…といった経験もおありかもしれません。

 

また、「人からの言葉や評価=自分の価値」にして、他人からの言葉がないと自分を受け入れられない…といった困りごとにつながりやすいのも、自尊心の低い人の悩みのひとつです。

 

そこで今回は、自尊心の意味や自尊心が低い原因について、臨床心理士に解説してもらいました。

 

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自尊心とは?

まず自尊心とは、

自分は良い所も悪い所も含めて基本的に価値がある

といった感覚を指します。

 

英語ではself-esteemと言い、自尊感情や自己肯定感、自己効力感と訳されることもあります。

 

自尊心が高い人は、自分のことを人と比べず自分なりに満足することができます。

 

また、自分の良い所だけでなく悪い所も理解し受け入れています。

 

そのため、自分のことを人と比べて「非常に良い(very good)」というより「これで良い(good enough)」と考えています。

 

反対に、自尊心が低い人は自分のことを自分で認めることが苦手です。

 

そのため、自分のことを”他人からどう見えるか”といった基準で判断しがちです。

 

すると、周りの評価を気にしすぎたり、自分を他者と比べて落ち込んだりし、余計に自分を見失ってしまいます。

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山崎日菜乃

臨床心理士/公認心理師

心理系大学院在学中よりカウンセリング、フリースクールや児童養護施設の訪問、心理検査業務などを経験。夢だった中学教諭としての就職が決まるもうつ病を発症し断念。大学院修了後、うつ病治療に取り組みつつ臨床心理士と公認心理師の資格を取得。うつ病経験者の心理士としてお役に立てることを模索中

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年8月30日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。