【家族向け】うつ病回復期での対応方法とは?うつ病当事者の看護師が解説
前回の記事では、家族がうつ病と診断される前後の時期にできることについて、お話しさせていただきました。
今回は、主にうつ病回復期に家族ができる対応方法について、私の患者・家族、両方の経験をもとにお話ししてみようと思います。
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うつ病の回復期こそ注意
患者のそばにいる家族としては、うつ病が回復してくると「よかった」と安心するかもしれません。うつ病になった本人も、「良くなってきた」と活動的になってくるかもしれません。
でも実は、そんな回復期こそ、注意が必要なのです。
うつ病の回復期には、症状が良かったり悪かったりを繰り返します。
振り子のように、うつの症状が揺れては戻ってを繰り返す中で、「もう大丈夫」と思ったり、「やっぱりダメだ」と思ったり、感情も揺れます。これが、本当につらいんです。
うつの症状が良くなったと希望を持った翌日に調子が悪くなると、谷底に突き落とされるような絶望感に襲われます。私も経験しましたが、このショックは相当なもの。
症状が悪くなったことで絶望した結果、「もう自分はダメだ、死のう」と自殺行為に走ることもあるのです。
うつ病の回復期は、初期に比べて動くことができますので、実際に行動に移してしまうこともあり得ます。
うつ症状が回復してきたからと安心しないで、引き続き注意しなければならないのです。
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- 本記事は2016年12月1日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。