訪問看護とは?サービス内容・費用・利用者・精神科の事例を専門家が解説

2017.01.23公開 2017.04.07更新
 
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訪問看護とは?

精神疾患のために、通院治療をしているけれど、それだけでは何だか心配だったり、日常生活をしていく上で、服薬管理や生活のこと、心理的なことなど、さまざまな問題が山積みに発生してしまうことってありますよね。

 

特に、

 

「外来受診の時に主治医とゆっくり話す時間は、他の患者さんが待っていることもあって、なかなかままならないし…」

 

と悩んでいる方はいらっしゃいませんか?

 

そのような方には、「訪問看護」の利用をおすすめします。医療専門スタッフと個人的にじっくりとお話ができますよ。

 

 

訪問看護の利用者

訪問看護サービスを利用できるのは、次のような方が対象となります。

 

1.精神疾患を持ちながら、病院へ通院治療を行っている方

2.地域社会で日常生活を営んでいる方

3.日常生活をおくるうえで、生活上や心理的・社会的な問題を抱えており、相談や支援を必要としている方

4.訪問看護サービスを利用したいという希望を持つ方

5.主治医に訪問看護サービスを受けることを勧められ、本人も同意をしている方

6.自分の問題だけではなく、利用者の家族も医療専門スタッフに相談を行いたい方

 

 

訪問看護のサービス内容  

看護師、精神保健福祉士、作業療法士などの医療専門スタッフが、訪問看護サービスを必要としている利用者の方の自宅を訪問し、服薬管理や生活指導、心理的相談などを行います。

 

併せて、各々の利用者の目的に沿った援助計画を作成し、その計画に沿ったサービスを提供してくれます。

 

また、訪問看護の特徴は、サービスを受けている本人だけではなく、その家族もさまざまな悩みや問題を相談したり、助言を受けたりすることができます。

 

地域社会で精神疾患を抱えた利用者と生活をしている家族は、彼らの病気の特性や関わり方などを明確に理解できないこともあり、誰にも相談できず困っているケースも多いものです。

 

訪問看護は、利用者の実際の生活の場において、そのような悩みに対して、指導などが行えるという大きな強みを持っています。

 

訪問看護の時間帯は、月曜日から土曜日の大抵9時から16時頃までを選択することができますが、週1回約30分程度の訪問が多いようです。

 

普段はディケアに通っていて、ディケアに通わない日に訪問看護を利用するという使い方をしている利用者もいます。

 

もちろん、利用者の方の体調や都合に合わせて、日時や頻度は変更することが可能です。

 

また、中には訪問看護の際に、市役所への提出書類などをスタッフに代行してもらう利用者の方もいます。

 

 

訪問看護の料金

訪問看護は、外来通院の一環に含まれますので、基本的には3割負担で利用できます。

 

また、自立支援医療を申請している方は、1割負担でサービスを受けることができます。

 

 

訪問看護の利用方法 

訪問看護サービスを受けたい方は、主治医にまずは相談をすることが必要です。

 

また、揃える必要のある書類などは、以下のようなものがあります。

 

1.訪問看護申込書

2.訪問看護指示箋

3.訪問看護同意書

4.印鑑

5.保険証

※機関によっては、書類の名称が異なったり、その他の書類が必要になる場合もあります。

 

主治医より、訪問看護利用の必要性が認められたら、主治医が「訪問看護指示箋」という書類に記載を行ってくれます。

 

これは、訪問看護を利用するための推薦書のようなものです。

 

それと同時に利用者も、訪問看護同意書などにサービスに同意する旨を記入する必要があります。

 

それらの書類を訪問看護スタッフや病院の事務に提出し、申請します。

 

 

訪問看護の該当する事例 

Aさん30代女性】双極性障害

金銭管理や日常生活上の相談にのってほしい

Aさんは、通院治療を続けながらディケアにも通所しています。

 

主治医やディケアスタッフが出来る限り日常生活上の悩みには耳を傾け、指導を行っていました。

 

しかし、Aさんは一人暮らしの自宅に戻ると、そのアドバイスを忘れ、生活保護を受けているにも関わらず、高級レストランで外食を続けたり、自宅の掃除が面倒だからとゴミを床に散乱させていたり、洗濯物を干すのが大変だからと、何日も洗濯機の中に洗濯物を放置するなど、自堕落な生活を送っていました。

 

ですが、そのような自分の生活態度が本人も気になり、ディケアスタッフに在宅のときも指導してくれる人が欲しいということを訴えました。

 

スタッフは主治医に相談の上、訪問看護を利用することを提案。

 

週に1回、Aさんの自宅を訪問し、金銭管理を一緒に行ったり、家事の仕方を指導したりと共に取り組みました。

 

自宅に訪定期的問されるため、Aさんも少しずつ金銭の使い方も考え、家事も以前よりはできるようになってきています。

 

 

訪問看護の注意事項

訪問看護の役割としては、利用者への指導や助言が目的であり、医療的処置はその範囲に含まれません。

 

訪問看護は、訪問診療や往診などの医療的処置を行うものではないので、その点にも注意しましょう。

 

また、基本的には、かかりつけの病院から訪問看護サービスを利用することが多いですが、希望によっては、他の事業所の訪問看護サービスに申し込むこともできます。

 

 

Misudu Kukita【執筆者】

久木田みすづ 精神保健福祉士 社会福祉士

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