発達障害を公表している有名人は?成功した3つの秘訣とは?看護師&心理相談員が解説

2017.02.12公開
 
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発達障害といえば、コミュニケーションが不得手で、対人関係や社会とのつながりができにくい人という印象があるかもしれません。

 

ですが、発達障害があっても、芸能界で活躍することも、社会で成功者といわれる人になることもできるのです。

 

発達障害を公表している有名人の方の活動を通して、なぜ、発達障害があっても成功できたのか、その秘訣について解説したいと思います。

 

 

そもそも発達障害とは

発達障害とは、脳の機能障害が関係する先天性の障害の総称で、乳幼児期に生じる発達の遅れといわれていますが、最近では大人になって発達障害と診断される場合も増えています。

 

発達障害に含まれる障害としては以下のようなものが挙げられます。

 

 

広汎性発達障害

コミュニケーション能力や社会適応能力などに関する障害のことで、いわゆる自閉症やアスベルガー症候群といわれる方が、この障害に分類されます。最近の診断名であれば、自閉症スペクトラムに該当します。

 

 

注意欠陥多動性障害(ADHD)

いわゆる「じっとしていられない」障害で、集中力の欠如や、思い立ったら衝動的に行動してしまうタイプの障害です。

 

 

学習障害

知的発達の遅れがないにも関わらず、話す・聞く・読む・書く・計算する・推論するという特定の能力ができずに、学習する上で困難を示す障害です。

 

 

トゥレット症候群

チック症状(複数の運動チックと1つ以上の音声チックを有する)が1年以上継続しているタイプの障害です。突然、大声を出して肩をぴくっと動かすなどの症状が、本人の意思に反して出現してしまう障害です。

 

 

吃音

吃音も、発達障害の一つに含まれます。多くは、幼児期に出現し、年齢を重ねると、自然に落ち着いていく症状ですが、人によっては成人になってから逆に目立つようになる場合もあります。

 

 

今まで、説明した症状を考えると、小学生のクラスメートで「発達障害だったのではないか」と思われる友人のことを思い出せる人も多いのではないでしょうか。

 

発達障害とは、コミュニケーションや対人関係に障害がある人や、こだわりが強く他人と衝突ばかりしている困った人だけを指すのではなく、学習障害や吃音なども含んだ障害の総称なのです。

 

 

発達障害を公表している有名人は?

日本の有名人で、発達障害を公表している人といえば、

 

80歳を過ぎても第一線で活動し続ける黒柳徹子さん、

タレントでモデルの栗原類さん、

高学歴タレントであるミッツ・マングローブさん、

経済評論家としてテレビのコメンテーターを務める勝間和代さん、などがいます。

 

皆さんそれぞれ、自分の個性と才能を生かして活躍しているように見えますが、黒柳さんはADHD・計算障害、読書障害があったと告白し、栗原さんは注意欠陥障害であると、8歳の時に診断されたそうです。

 

マングローブさんは、学習障害があり暗記に苦労したそうですし、勝間さんはADHDのために、大切な約束を忘れてしまう、鍵や書類をなくす、じっとしていることが苦手で、麻雀などの対局中にも、椅子を揺らしてしまうなどの行動が出現してしまうようです。

 

 

海外の有名人では…

 

大金持ちでお騒がせ娘と言われたパリス・ヒルトンさんは、注意欠陥障害と診断されていますし、トム・クルーズさんは、学習障害である失読症・難読症であることを公表しています。

 

現在も変わらず、第一線で活動するウィル・スミスさんやミシェル・ロドリゲスさん、ブリトニースピアーズさんなどもADHDであることを公表しています。

 

世界的な映画監督である、スティーブン・スピルバーグさんも失読症で長年苦しむ、学習障害であることを、つい5年ほど前に診断されたそうです。

 

発達障害という概念がなかったころの有名人や発明家などで、伝記や伝えられてくる逸話などから、発達障害であったと判断できる方も多いようです。

 

例えば、エジソンアインシュタインモーツアルトウォルト・ディズニーなど、今もその名を遺す逸材であったh方さえも、発達障害があったとされています。

 

発達障害を公表した有名人や、発達障害を思われる有名人の名前を聞くと、発達障害があっても、将来に希望を持つ勇気が湧いてきますよね。

 

では、発達障害を持つ有名人の人たちは、どうやって周囲の人と浮いてしまいがちの自分の行動をプラスに変えていけたのでしょうか。

 

 

発達障害があっても成功する秘訣は?

発達障害があっても、成功できた秘訣には、何があったのでしょうか。

 

 

発達障害に気づく環境があった

発達障害がある人は、人よりも目立つ行動をとってしまったり、集団行動がとれないなどの傾向があります。そのため、「なぜ、できないの?」と叱られたり、あきれられたりすることが多いです。

 

しかし、「障害があるから、できない」「この部分はうまくできないけれど、他に秀でた部分がある」という視点で、周囲の大人や友人が関わり続けてくれたことで、自分の発達障害を否定せずに、自分なりの付き合い方を見つけることができたことが、成功の秘訣であったようです。

 

例えば、黒柳さんは、話が止まらない黒柳さんの話を聞き続けた小学校の校長先生との出会いが、自分をしっかりと受け止めてもらった経験となり、自分が他の子とは違うことに気が付くきっかけとなったそうです。

 

また、栗原さんも、親や周囲の人が栗原さんの抱えている問題に早く気が付いたことで、診断を早期に受け、対処法を子供のころから身に付けることができたことが良かったと話してします。

 

「普通と違う」その行動や症状を、周囲が見過ごさずに受け止め、解決するために対応したことが成功の秘訣の一つですね。

 

 

本人が発達障害を受け入れる

発達障害を乗り越えた2つ目の秘訣として、周囲の人だけでなく、自分自身が「人と同じにできないこと」と「人と同じにできること」があることを受け入れることのようです。

 

同時に、有名人として成功した方にみられる傾向としては、障害をネガティブにとらえず、自分の個性として考えているように感じます。

 

自分の行動が、周囲に迷惑をかけてしまう時には、隠さずに自分の症状を伝えて、相手とうまく付き合う距離感や方法を探したり、逆に自分ができることで相手を支えることを通して、うまく周囲の人との調和を図っているようです。

 

それは、自分には発達障害があり、人に迷惑をかけることもあるけれど、迷惑をかけるだけの存在ではないことも、きちんと自覚しているからできることなのだと思います。

 

だからこそ、発達障害があっても、変な気遣いをせずに、相手を応援できるのです。

 

 

障害を工夫で乗り越える努力

発達障害があって、一つのことにこだわり過ぎることが、才能を開花させることもあります。

 

また、学習障害で、暗記ができない、セリフが覚えられないのなら、イラストや物語で覚える、色で覚えるなどの工夫で障害を乗り越えてきた有名人も多くいます。

 

当たり前の方法はできなくても、違うアプローチであれば、スムーズに暗記することや、頭に入ることがあります。

 

発達障害で成功した秘訣は、できない部分をできないままにしないで、工夫や努力で補った結果でもあるのです。

 

それは、本人の努力と同時に、「この部分を助けて欲しい」と言える勇気があったからだと思います。

 

自分の弱点を、他の形で補う努力が3つ目の成功した秘訣ではないかと思います。

 

 

まとめ

発達障害を公表している有名人は、数多くいます。

 

成功した秘訣としては、障害に早期に気づく環境と、自分自身が障害を受け入れること、そして自分の障害を他の形で補う努力です。

 

発達障害があっても、できることはたくさんあります。

 

できないことばかりに目を向けず、助けてくれる仲間を増やして、自分の個性を活かしましょう。

 

 

【執筆者】

村松真実 看護師・心理相談員

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