突然来る耐えられない眠気…特発性過眠症という難病を知っていますか？

そうなりますよね。笑

 

ナルコレプシーは、フランス語で「眠り」を意味する”narco”(ナルコ)と「発作」を意味する”lepsy”(レプシー)を合わせた造語のことで、睡眠障害のひとつです。

分かりやすく言うと、夜間十分な睡眠をとっていても、日中に耐えられない眠気に襲われる障害です。

 

私達は、日中に来る症状の事を“睡眠発作”と呼んでいるんですよ。

一番大きな特徴としては、日中に強い眠気が発作的に起こることです。

 

他にも、朝の起床が自力で出来ない“起床困難”、起床後に長く寝ぼけている状態が続く“睡眠酩酊”といった症状があります。

私の場合はだいたい1日2回、10時と20時に強い眠気が来ます。

毎日です。薬を飲んでいればほぼ問題は無いですが、それでも10時と20時には頭が重くなってくる感覚があります。

 

十分な睡眠が取れていない時には薬が効かないこともあって、どうしても耐えられないのでトイレに逃げ込んで寝たこともありました。

 

もうその状態になったら逃げるしかないので。

耐えられないので寝るしかない。じゃあいかに安全な場所で寝るか、なんですよ。

 

眠気の強さに単位はありませんが、３日間の徹夜後の眠気だと言われています。

 

「薬で眠気を抑えれなかったら、耐えるのは無理です」とお医者さんにも言われているくらい。

そうですね。いわゆる寝不足の眠気って、ある程度耐えられると思うんですよ。

 

体を叩いたり、歩き回ったりすれば、少しは眠気が覚めるじゃないですか。

 

私たちの場合は、走っていても寝る可能性があるので。

それほど耐えられないんです。コーヒーを飲んで…とかそんなレベルじゃない。

 

私はもともと建設現場で働いていたのですが、地上30メートルの足場で眠ってしまったこともあります。

安全帯の装備は付けていたので、地面までは落ちなかったですけど、感覚としては2mくらい落ちた気がしましたよ。笑

 

普通の眠気なら、そんなところで寝ないですよね。

とは言え、当時はまだ病気という認識がありませんでした。

 

いつ眠気の発作が起こるかわからない状態で、そういう高所で作業していたと思うとゾッとしますよね。

25歳の時なので、社会人2年目ですね。

そうですね。高校時代はテニス部で、かなり力を入れてる学校でした。朝練もあったし放課後の練習も遅くまで。

 

なので昼は眠くなるのが当たり前だと思っていたし、実際周りにも寝てる子はいたので、そのうちの一人という感じでした。

ただ、高校2年生くらいから指摘されるようになりました。昼寝をしない日がなかったので。

「いつも寝ているじゃないか。テニス部の部長としてお前がそれでどうするんだ」って。

あとは、移動教室の時に友達が起こしてくれなかったり。起きたら教室に誰もいなくて「あれっ!?」みたいな。

そうですね。「なんでこんなに寝ちゃうんだろう」とは思っていましたけど、成績も良かったし、寝ててもなんとかなるかなと。

 

大学に入ってからも部活とバイトで忙しくしていたから、やっぱり日中は眠いのが当たり前と思っていました。

はい。笑

 

やる気を出して、一番前に座ったのに開始早々眠ってしまったり。

 

しかもうつ伏せじゃなくて、こうやって上向いて寝ちゃうんですよ。

もちろん、悪気はなかったのですが…。笑

 

仲の良い友達からは、「寝すぎて恥ずかしいからやめてほしい」と言われてしまいました。

 

普段そういう事を言うタイプの友達じゃなかったので、余計心に刺さりましたね。

「新入社員でヘルメットをかぶって寝たやつは初めてだ」と言われました。

いえいえ。笑

 

普通はヘルメットをかぶったら、現場モードみたいなスイッチが入るらしいんですけどね。

 

あとは、会議中に司会進行なのに寝てしまったり…

そして入社2年目、あることがきっかけで初めて自分が病気だとわかりました。