ストレスと病気の関係、ストレスコーピングの3つの方法を臨床心理士が解説

2017.02.22公開 2019.05.16更新

私たちは普段の生活の中で、当たり前のように「ストレス」という言葉を使っています。

 

日々の業務などでストレスがかかり、疲れが取れにくかったり、場合によっては、心身に不調をきたすことも少なくありません。

 

そこで今回は、ストレスと病気の関係性と、ストレスへの対処法として、3つのストレスコーピングをご紹介します。

 

 

そもそもストレスとは?

ストレスという言葉は元々、心理学用語でも医療用語でもなく、工業の世界で使われていました。

 

工業界では、ある物体に力をかけて歪めるときに「ストレスをかける」という使い方をしていました。

 

その言葉をハンス・セリエという学者が、医学的にも使いだしたのが始まりと言われています。

 

セリエは、人の心に何らかの力をかけるもの(=ストレッサー)にさらされたときに感じるものとして、ストレスを医学的に定義しました。

 

例えば、雨が降っていて、「服が濡れるかも。なんか嫌だな」と思ったとしたら、雨というストレッサーにさらされて「嫌だなー」というストレスを感じていることになります。

 

セリエによると、長い間ストレッサーにさらされ続けると、色々な症状が出てくると考えました。

 

ラザルスという学者もストレスに関して研究を行っています。

 

ラザルスによれば、ある特定のストレッサーは、誰にでもストレッサーになるわけではないということを言いました。

 

先ほどの例だと、「雨」が好きな人には「雨」はストレッサーにならないのです。

 

また、解決可能なものであれば、ストレッサーにならないと考えました。

 

「服が濡れる」ということがストレスであるのならば、傘をさして長靴をはけばストレスは感じないのです。

 

このように、ストレッサーにどのように対応して解決するかという行動を「ストレスコーピング」と言います。

 

ストレスコーピングに関しては後ほど詳しく説明します。

 

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林田 一

臨床心理士

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年2月22日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。