セックスレスに対処するための対話方法とは?性の専門家が解説
今回は、セックスレスになった時の対応方法についてです。
「セックスレス」と一言で言っても、抱える問題とその解決方法はまさに千差万別。
そこで、全てのカップルに早い段階で必要な「二人での話し合い」を中心に書いてこうと思います。
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二人の「もつれ」を解くために
セックスレスになった時点で、既にいろんな原因、出来事、感情がもつれあい、絡み合っていることが多いものです。
まずは、そのもつれを解き、一つ一つが見えるようにしていく必要があります。
二人の間でいつも繰り返されるパターンというのがあるはずです。それを手掛かりに、カップル関係のメカニズムに注目すると見つけやすいでしょう。
上手に対話を深めるには?
最初の一歩は対話から。
二人の人間が正しく理解し合うには、話し合いが不可欠です。
理解しようとする努力、伝えようとする努力とも言えます。でもこれが、なかなか難しいのですね。
二人で難しいと思ったら、早めに第三者に介入してもらった方が楽です。
公平さ・冷静さを保ちやすいですし、時間とエネルギーの節約になります。
パートナーの意見は受け入れられなくても 、他人の意見なら受け入られるといったことは、経験からお分かりいただけるのではないでしょうか。
ただ、性の問題となると、家族にも仲の良い友人にも、相談しづらいかもしれません。
そんな時こそ、ためらわず専門家のところへ行っていただきたいと思います。
専門家は、高い職業倫理のもと、秘密厳守で相談を受けていますし、当然いろいろな性の問題と対処方法を知っています。
そして、専門家だからこそできることがあります。
例えば、セックスレスを解消したいのに上手くいかないカップルに、数週間のプログラムを提案して実践してもらうこともあります。
性欲のあり過ぎ・なさ過ぎ、早漏、性交痛、不感症…
などについても、具体的な解決方法をアドバイスできます。
二人で話し合う時のポイント
二人で話し合う前にいくつか確認しておいてほしいことがあります。
性について「こうあるべき」「こんなものだ」 と思っていることは、個人個人の思い込みで 、絶対でないことがほとんどです。
例えば、性行為に必ず挿入が必要なわけではありません。
一般・平均にこだわるより、自分の・相手の気持ちに注目してください。二人が満足することが大事なのです。
まず自分の思いを伝える
いざ話し合いをすることになったら、 まず自分の思いを自分の言葉で伝える努力が必要です。
自分の気持ちを知らなければ言葉にできないので、自分が本当に嫌なこと、望んでいることは何なのかを十分確認してください。
その後、話し合いに入るわけですが、その際に参考になりそうなことをいくつか挙げておきます。
問題がどこにあるかを探る
問題の見当がつかない場合、主な問題が
「身体的なもの」
「個人的なもの」
「二人の関係性によるもの」
のどこにあるか考えてみると良いでしょう。
最初は身体的な問題がないかを考えます。病気や薬が性生活に影響を与えることがあるので、不可欠なことです。
問題や不満が性生活の
「実行前(やる気)」
「行為中」
「事後の満足度」
のどの段階にあるかを考えるのも理解の助けになります。
男性が十分に勃起しない場合を例にとって考えてみましょう。
「性欲が湧かない」「セックスしたくない」という場合と、「セックスはしたいけど勃起しない」という場合では対処が違ってきます。
したくない場合だけに限っても、
・身体的痛みや不快感の有無
・相手に限ってしたくないのか
・セックス自体したくないのか
・過去にしたくなくなったエピソードがあるかどうか(相手の許せない言動や、トラウマなど)
で異なってきます。
夫婦関係以外(例えば仕事でのプレッシャーや疲労など)に原因がある場合は、そこを取り上げる必要が出てきます。
意外と見落とされがちなのですが、疲労も立派な要因になります。
気持ちと体力に余裕があるかどうかも考えてみてください。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2017年4月30日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。