自尊心が低い子供の4つの特徴・自尊心を高める子育て4つのポイントを臨床心理士が解説
「どうせ…」「無理!」が口癖で、すぐに諦めてしまう子供の様子をみて、心配になっている親御さんは少なくありません。
感情の起伏が激しかったり、人間関係が苦手で、自尊心が低いがゆえに「いじめ」の加害者になってしまうことも。
では、実際に自尊心の低い子供にはどのような特徴がみられるのでしょうか?
さらに、自尊心の高い子供に育っていく上で、子育てで大切なポイントとはどのようなことでしょうか?
今回は「子供と自尊心」をテーマに、臨床心理士と一緒に考えていきましょう。
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自尊心が低い子供の特徴
自尊心が低い子供の特徴にはこのようなものがあります。
自分を大切にするのが苦手
・「自分なんて」や「どうせ~」が口癖
・褒め言葉を受け取るのが苦手
自分は大切な存在だという気持ちが育っていないので、自分のことを卑下しがちです。
また、褒められた時も嘘やお世辞だと捉えやすく、そのまま受け取ることが苦手です。
挑戦や努力が苦手
・すぐに諦める
「失敗すると周りから認めてもらえない」
「かっこいい自分でなきゃ自分じゃない」
などと考えやすいので、失敗を避けるために挑戦をしなくなってしまいます。
また、自分の能力や可能性を低く捉えていて、「どうせ出来ない」「頑張っても無駄」との考えから、努力することが苦手な子もいます。
対人関係が苦手
・周りの目を気にして意見が言えない
・人を見下す、いじめてしまう
・相談するのが苦手
自分よりも他者を下に見て、その優越性から自分の存在を認めようとして、人を見下したりいじめてしまうことがあります。
反対に、
「自分の意見なんて役に立たない」
「意見を言ったら嫌われるかもしれない」
と、自分の価値を低く考えたり自信のなさから対人関係で主張できない子もいます。
どちらのタイプでも、困った時に人に相談するのが苦手なので、一人で思い詰めてしまいやすいです。
不安定である
・感情の起伏が激しい
・対人関係が揺れ動きやすい
自分で自分の気持ちや考えを大切に思えず、自分の感情を受け止めたりコントロールすることが苦手です。
また対人関係では、褒められた時はその相手のことを信頼しても、叱られたり思うようにならないと一気に敵とみなしてしまい、対人関係が安定しないこともあります。
以上の特徴は自尊心が低いことだけが理由で起こる訳ではありません。
他にも影響を与えている要因はたくさんありますが、自尊心を高めてあげることは、その子の役に立ちます。
子供の自尊心は、身近で重要な存在である大人(多くは保護者)に褒められたり認められることによって育つと言われています。
まずは保護者が子供を全面的に受け入れて認めることで、子供自身が同じように自分のことを受け入れ認められるようになるのです。
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- 本記事は2020年9月1日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。