【臨床心理士ワンポイント解説】適応障害で復職が怖い…復職後に再発しないためには?

2021.07.09公開 2021.10.24更新

適応障害で復職に対する恐怖感、特に「復職後に再発してしまったらどうしよう…」と気を揉んでしまっていませんか?

 

ここでは、適応障害からの復職で再発しないために、具体例などを挙げて臨床心理士にワンポイント解説していただきました。

 

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適応障害で復帰後の再発を防ぐには?

復職後の再発を防ぐためには、ストレスや疲れに対して無理をしすぎないようにすることが第一です。

 

特に適応障害を発症している人の多くは、気が付かないうちにストレスを抱え込んでいたり、無理を押して仕事をし続けることにある意味では慣れてしまっていますから、充分に注意したいところです。

 

仕事以外の場面でも食事や睡眠をしっかりとる、適度に運動することで、ストレスや疲れに負けない体づくりを意識しましょう。

 

特に復帰直後は、職場の環境や仕事することそのものに体も心も慣れていないために、ちょっとしたことから再度体調を崩してしまいやすい時期でもあります。なおのこと無理は禁物ですね。

 

また、お休み中のゆったりした生活ペースからいきなり仕事モードの生活になるのは、それ自体が結構なストレスでもあります。

 

体を慣らしておく意味でも、お休み中に出勤後を想定した生活リズムを作っておくと良いでしょう。

 

具体的には、出勤しているときと同じようなタイムスケジュールで寝起きする時間や食事の時間などを決め、その通りに生活してみるのです。

 

そうすることで復帰後も生活リズムをスムーズに移行でき、時間的な制約に関わるストレスを和らげることができると思います。

 

相談相手や場所を見つける

加えて、仕事や職場内のことで困ったことがあったり気持ちの上でしんどいことがあったりした時に、そのことを相談できる相手や場所を見つけることも再発を防ぐ上で重要です。

 

上司や同僚、友人でも良いですし、カウンセリングなどを利用して専門家とストレスの逃がし方について相談するのも方法の一つです。

 

また職場に限って言えば、上司や同僚、同じチームのメンバーといった人たちとの交流を増やしていくことも意味のあることだと思います。

 

お互いに人となりを知ることで気軽な話もしやすくなり、仕事上の困難なども共有しながら乗り越えやすくなるものと思います。

 

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【参考】

・森下克也 『もしかして、適応障害? 会社で“壊れそう”と思ったら』

・厚生労働省 e-ヘルスネット「適応障害」

・厚生労働省 「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き

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鈴木さやか

臨床心理士・公認心理師

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。福祉分野のケースワーカーとして従事したのち、公的機関でテスター兼カウンセラーとして勤務。子どもの問題(不登校、非行、発達障害等)や労働、夫婦問題をはじめ、勤労者、主婦、学生など幅広い立場への支援を行っている。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2021年7月9日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。