
【臨床心理士ワンポイント解説】適応障害で仕事怖い&続かない…向いている仕事は?
適応障害で仕事が怖く感じたり、続かない…
そんな状態から抜け出すためのポイント、向いている仕事の例などを具体例を挙げて臨床心理士にワンポイント解説していただきました。
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適応障害の原因として多いものとは?
心的なストレスが強いあまり、出勤するのが怖かったり、仕事そのものを長く続けられなかったりすることも適応障害の難しい問題点の一つ。
・朝が来るのが怖い
・仕事のことを考えると不安になる
といった訴えもよく聞かれます。
こういった状態から抜け出す、あるいは少しでもつらさを和らげるためには職場の理解を促していくことが大切です。
上司や産業医にご自身の状態について相談し、今あるストレス要因を少しでも軽くできる方法はないか探していきます。
職場に産業カウンセラーが在籍している場合はそちらの窓口を利用するのも良いでしょう。
また、ストレスを緩和するために所属部署を変えたり転職したりすることもあるかもしれません。
その場合は、ご自身のつらい状況を振り返ってみて“何がストレスの原因だったのか”をより明らかにしておく必要があります。
適応障害の原因となるストレス源は多様にありますが、職場の人間関係や仕事の量、仕事内容、環境の変化などが多いようです。
一方で、適応障害の場合はストレスが除去されるなど適切なケアがなされれば予後は良好だと言われており、一般就労も充分に可能ですから、その人のストレス源は何だったのかをしっかり見定めておくことが重要です。
転職を検討する際の注意点
転職する際は、ストレス源となりそうな条件を避けることでより快適に働くことが期待できます。
人と関わることに苦手さがあれば、エンジニアや宅配業務のような一人で進められる仕事、
複数のタスクを同時に進めるのが苦手であれば長距離ドライバーや工場のライン作業など一つのことに集中できそうな仕事、
といった具合で選んでみましょう。
また、就労移行支援やハローワークの専門援助窓口など、転職や就労に役立つ相談先を利用するのも一つの方法。
専門家と一緒に自分に合った条件の仕事を探すことで、長期的に安定して働くことが可能になるかもしれません。
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【参考】
・森下克也 『もしかして、適応障害? 会社で“壊れそう”と思ったら』
・厚生労働省 e-ヘルスネット「適応障害」
・厚生労働省 「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2021年7月7日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。