【大人の発達障害】衝動性やパニックへの対応方法は?事例で精神保健福祉士が解説
面白そうな話には、忙しいことも忘れてぱっと飛びつき、あとで仕事が回らなくなってしまう…
よく確認しないで、お客様を間違えた場所に案内してしまう…
ルーティンワークが崩れてパニックになってしまう…
発達障害を抱えながら、働くのは大変なことも多いですよね。
今回は、衝動性やパニックが強い発達障害の方の、職場での対応方法について考えてみましょう。
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大人の発達障害の衝動性とは?
職場における発達障害の「衝動性」の例
有名な和菓子店に、誰が買いに行くか、職場の上司が話しているのが聞こえてきます。
雑誌でも特集されるような高級店です。(ああ、行ってみたいな…)Dさんは思わず「私が行きます!」と手を上げてしまいました。
「それは助かるよ、ありがとう。とても大切なお客様へのお使い物だから、15時までに、間違えないようによろしくね」
(やったー)
Dさんの気持ちは高鳴りますが…でも、ちょっと待って。Mさんが心配そうに見ています。
「Dさん、会議の準備が14時半までだけど、間に合うの?」
「しまったー!どうしよう、完全に忘れてたー!!」
衝動性が強い特性を持っている方には、よくこんなことが起こります。
「じゃあ今すぐ、急いで行ってきます!」
慌てて駆け出したDさん、何を買うのかよく確認せずに飛び出していきました。
大丈夫でしょうか?見ていてハラハラしてしまいますね。
衝動性に対する対応方法は?
1.動く前にスケジュールの確認を
衝動性が強い特性のある方は、いろんなことに興味を持ち、面白そうなことがあると衝動を抑えられずに、ぱっと行動してしまうことがあります。
でも動き出す前に、ちょっと待って!
必ず、予定を確認する習慣をつけましょう。
他にやらなければならない業務、約束が入っていたりしませんか?
締め切りがある業務を後回しにしていませんか?
スケジュールを可視化したり、タスクを細分化して張り出しておくのも一つの方法です。
2.出発前に、目的と持ち物を再確認
衝動性が高い特性がある方は、とにかくよく物を失くしたり、忘れたりします。
Dさんも何を買うか確認しないで飛び出していきました。
注文を間違えたり、
領収書をもらい忘れたり、
財布を落としたり、
網棚に荷物をのせてそのまま忘れてしまったり…
この特性を持つ方には、そんな事件も時々起こり、ハラハラしてしまいます。
失くし物、忘れ物の原因は、他のことに興味が移ってしまうからです。
電車を降りる時、レストランの席を立つ時、会社から出る時、必ず忘れ物や落とし物がないか確認する習慣をつけましょう。
3.荷物をシンプルに
失くし物、忘れ物のもう一つの原因に、持ち物が整理されていないということがあります。
不必要なものまで大量に持ち歩いていないでしょうか?
ハンドバッグの中に、お菓子のゴミや古い買い物のレシート等、ごちゃごちゃになっていると、大事なメモが見つかりません。
定期券、財布、スマホ等、必要最小限の貴重品にはリールやチェーンををつけて落とさないようにカバンに結びつけたり、ポシェットで1つにまとめて必ず持ち歩くというのも一つの方法です。
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- 本記事は2018年10月14日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。