障害者の「自分らしく働く未来」を。異業種から挑戦する二人の女性
目次
就労の仕方はオープン?クローズ?
リミー
いわゆるオープン・クローズでは、どっちが多いですか?
関さん
障害者雇用枠、オープンが多いですね。
リミー
中には「障害者雇用枠で働きたくない」という方もいるかなと思うんですけど、支援の違いはあったりするんですか?
関さん
支援自体には違いはないです。障害者雇用枠での就職を選ばないにしても、説明会は一緒に行ってみようよとか、障害者採用の方が来たときには、話を一緒に聞いてみようといったコミュニケーションはとるようにしています。
リミー
障害者雇用枠に否定的な方でも、話を聞いてみると変わるものですか?
関さん
そうですね。「健常者の中にポツンと障害者がいる」みたいなイメージをもたれる方が多いんですね。でも、特例子会社といったものもありますし、障害に応じてこういった配慮をしてもらえるという気付きから、障害者雇用枠で働くことへのメリットを感じてくださる方もいますね。
リミー
なるほど。オープンで働くネックとして給与面がありますが…
関さん
多少給与は低くても、合理的配慮を受けられることで安定して働けることを優先される方は多いように感じます。
利用者さんとのエピソード
リミー
利用者さんとの関わりの中で、やってて良かったと感じるエピソードってなんでしょうか?(ウォーターサーバー以外でお願いします)
【※ご参考】EXP立川さんのインタビュー
関さん
出た!ウォーターサーバー!読みましたよ、その記事!笑
リミー
ありがとうございます。笑 1年働いてみて印象に残っているエピソードがあれば。全然カッコイイものでないほうが逆にいいです。
関さん
そうですね…、今まで保育の現場にいたこともあり、利用者さんと「今日は来られましたね」「ここは出来ましたね」と話をしたときに、「花マル」をつけたんです。「あっ、子どもっぽかったですかね? 」と言ったら、すごく喜んでくれて。
関さん
なにか生きづらさを感じてこられた方が多いので、「今まで花マルをもらったことなんてなかったです」と言ってくれたりして。保育士のクセで出てしまったのですが、結果的に喜んでもらえました。
リミー
身近なことで、誰かに認めてもらえるという機会があると、自信にもなりますよね。
関さん
コミュニケーションが苦手と言う人が多いんですけど、「そんなことないじゃん」って思う方ばかりです。今までの人間関係が苦手だっただけで、ちゃんと距離を守れば、すごくおしゃべりが上手な方、明るい言葉をくれる利用者さんが多いです。
リミー
manabyの想いが、利用者さんとのやり取りもポジティブにしていくんでしょうね。
関さん
かっこよすぎましたか?笑
リミー
ほどよかったです!ありがとうございます。笑 富田さんはいかがですか?
富田さん
初回の見学をはじめ、たくさんの方からお話を伺うと、みんな一人ひとり違って、いろんな人生を歩んでいて。その話をまず聞かせてくださったということが、すごく自分にとってプラスになっているなと。
リミー
そういった声に触れて、気付かされたことってどんなことですか?
富田さん
コミュニケーションが苦手とおっしゃる利用者さんがいるんですが、落ち込む原因が「人と話さない期間が長くなったとき」なんです。
リミー
コミュニケーションは苦手だけど、人と話さないと落ち込む…。難しいですね。
富田さん
その方曰く、趣味が合ったり、本当に信頼している人とだけ繋がりたいと。
リミー
そうですよね、不必要な人間関係は別に持たなくてもいい。
富田さん
ある時、その方が体調を崩してしまって、訓練を続けるのも難しい状況になったんです。生活リズムを整える上で、地域活動支援センターなどの日中活動にも目を向けてみたらどうか提案をしたら、「どうでもいい人たちと関わりたくない」と。そこがその方のぶれない軸というか。
富田さん
「話が合わない人たちと同じ時間を過ごすのは考えられない」と吐き捨てるように言ってバサッと。
リミー
そういった方には、なんて声をかけるんですか?
富田さん
「そうですよね」とやっぱり受け止めます。「〜すべき」といったことは言わないですね。
リミー
自分の考えが否定させず受け止めてくれる存在は嬉しいですよね。
富田さん
在宅就労を目指している方でもあるので、全然否定するところではないですよね。
こんな人はmanabyの見学へ
リミー
様々な就労移行支援事業所がある中で、manabyさんと合いそうな人ってどんな人ですか?
関さん
パソコンが好きな方というか抵抗が無い方がいいかなとは思います。パソコンが嫌いな方はちょっと難しいかもしれない。
リミー
逆に、パソコンが嫌いな人来たことあります?笑
関さん
「今の時代、パソコンできないと…」という方が来たこともありますが、そういった方には「嫌いなことを無理にやらなくてもいいですよ。好きなことは何ですか?」という話をします。
関さん
その中で、「manabyより◯◯のほうが合ってるかもしれません」とお伝えすることもあります。
リミー
あくまでも、ご本人のやりたいことが第一ということですよね。
富田さん
武蔵小杉の事業所には、パソコン大嫌いな人いますよ。笑
リミー
えっ!?
関さん
パソコン大嫌いだけど、通ってるの?
富田さん
そうなんです。家にもパソコンが無いみたいで。
リミー
前職はIT系というわけでもない?
富田さん
全然全然。逆にパソコンをできないことへの悔しさがモチベーションになっているみたいなんです。
関さん
それは…大丈夫?笑
富田さん
だから「本当に大丈夫ですか?」と聞いても、「Excel上級のプログラムが終わったら、就職活動をする」ってしっかり決められてるんです。
リミー
そういったモチベーションがあれば、否定されることはないですよね。
リミー
他には、どんな方がmanabyさんとマッチしますか?
関さん
在宅ワークや自分らしい働き方を諦めてる人には、1回ご相談に来てもらいたいですね。在宅就労ってこの数年でどんどん増えいますが、ハローワークの人がそういった求人を知らなかったりするんですよ。
リミー
たしかに、まだまだ通勤することが当たり前と思っている人も多いかもしれません。
関さん
「週3日勤務が良いんですけど無いですよね」という方も来るんですけど、無ければ作ればいいと思うんです。
リミー
そんなこと出来るんですか?!
関さん
繋がりのある企業さんに、「こういうスキルがある方がいるんですけど、週3日のお仕事を考えていただけませんか?」と相談すれば、実際に検討してもらえるので、自分に合った働き方も諦めないでほしいです。
リミー
そこまで目を向けてくれていると、利用者さんにとって心強いですよね。
関さん
就労支援を頼ることで可能性は広がると思います。そのことはmanabyのスタッフとして自信を持ってお伝えしたいですね。
リミー
関さん、富田さん、今日はありがとうございました。馬車道マルシェ、楽しんできてください!
【manaby】(マナビー)
在宅就労など、障害を持つ方の多様な働き方を実現するために、「HTML」「CSS」「Photoshop」をはじめ、10種類以上の様々なスキルを学べる就労移行支援事業所
【事業所】宮城県(仙台市・石巻市・大崎市)、福島県(郡山市・福島市)、神奈川県(川崎市・横浜市・相模原市)、東京都(江東区)、千葉県(千葉市)
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- 本記事は2018年11月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。