婚活に疲れた…結婚を諦める前に試してほしいこと3つを臨床心理士が解説

2019.02.08公開 2019.05.16更新

婚活疲れの3つの原因と対処法

①自分の人格が否定されるから

婚活パーティなどでよく行われる「マッチング」。

 

出会った方と2時間位でカップルを決めるというものですね。

 

マッチングのために、婚活パーティでは全員と話す時間が少しずつ設けられています。

 

そこで印象が良かった方と再度話をしてお互いの印象を深めていく…という内容です。

 

マッチングしないのにはたくさんの理由があります。例えば、

・その日の参加者と相性が合わなかった

・男女比が悪かった

などもあります。

 

さらに、「自分のせいだ」と原因を自分に求めてしまうことがあります。特に真面目な方に多いようです。

 

人間は原因を「外」ではなく「内」の自分に求めた時に、多大なストレスを感じることが明らかになっています。

 

なぜなら、自分の人格否定につながるからです。

 

ここで大切なのは、原因を「外」に求めることです。

 

なぜなら物事は、複数の理由に影響を受けて進んで行くからです。

 

決して悪いのは、「自分」だけではないのです。

 

「相性が良くなかっただけ」というような客観的視点を意識的に持ちましょう。

 

②自分の時間がなくなるから

婚活には膨大な時間がかかります。

・プロフィール作り

・相手探し

・メールのやりとり

・デート…

当然、自分の自由な時間が圧迫されますよね。自由がなくなることはストレスに繋がります。

 

ここで大切なのは、婚活から距離を置くことです。

 

自分の時間を作り、リラックスしましょう。

 

また、「問題から完全に距離を取る時間が長くなるほど問題を解決しやすくなる」という、スリーパー効果も期待できるので、二度お得ですね。

 

③初対面の人にたくさん会う必要があるから

人と話す、ということはたくさんのエネルギーを消費します。

 

相手の気持ちを考えたり、次に何を話すかを悩んだりと脳がフル回転するからです。

 

当然婚活のように初対面が何回も続けば脳が疲労してしまいます。

 

ここで大切なのは、体を使ったストレス発散です。

 

人間は脳の活動量と体の活動量のバランスが崩れると神経バランスも崩れ、心の不調に繋がります。

 

脳をたくさん使ったときは、体も同じくらい使うよう意識することがストレス発散の秘訣です。

 

 

結婚を諦める前に大切な3つの心構え

①自分を知る

まずはこれが1番大切です。自分を知らないで婚活に臨むのは、行き先が決まっていないのに、目の前に来た電車に乗り込んでしまうことと同じです。

・自分が大切にしているものは何かという「価値観」

・どんな自分になりたいのかという「将来像」

など、自分自身をよく理解することが婚活の近道です。

 

まずは「人と出会う」という婚活をお休みし、「自分と出会う」ことからやり直してみましょう。

 

②ゴールを近く設定し直す

人間はゴールが遠すぎると、やる気を失ってしまします。

 

「20キロ走ってください」と言われるのと、「1キロ走ってください」と言われるのなら、どっちの方がモチベーションが湧いてきますか?

 

婚活も同じです。

 

いきなり遠いゴールを設定するのではなく、まずは身近で簡単にできるゴールを設定しましょう。

 

③相談できる相手を持つ

今回お話したように、婚活は重労働です。受験や就活と同じです。

 

みなさんは受験の時に一人で乗り越えましたか?就活はどうでしょうか?

 

きっと友達と相談したり、塾に行ったり、先生に相談したりしたのではないでしょうか?

 

大切なのは、「客観的視点」と「息抜き」です。

 

ひとりで悩まず、お友達や専門家に相談してみてくださいね。

 

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広瀬絵美

臨床心理士

心理学の大学を卒業後、広告会社にて勤務。退職後、心理系大学院修士課程を修了し臨床心理士資格を取得。精神科病院にて従業員のメンタルヘルスケア業務に従事する。また、国立研究所にて職場組織や妊婦さんのメンタルヘルスに関する研究にも携わっている。理想的な「ワークライフバランス」を目指し、研究と実践の両面から支援を行っている。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年2月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。