幸せなのに辛い、孤独、死にたい…対処法を精神保健福祉士が解説
「幸せで恵まれているのはわかっている…でも死にたい、この世から消えていなくなりたい」
あなたの周りに、こんなことを言う人はいませんか?
家族にも友人にも恵まれ、経済的にも豊かそうな人が、実は死にたいと思っていると聞くと、驚いてしまうかも知れません。
でも、案外このような悩みを考えている人は、あなたの身近にもいるかも知れません。
「幸せなのに、死にたい」と思っている人は、
・自分自身でもその理由がわからない
・うまく説明ができない
という人が多いです。
今回は、幸せなのに、なぜ辛いのか?孤独なのか?死にたいのか?その心理と対処方法を考えてみたいと思います。
【関連記事】
>>幸せを感じる人が実践する11の習慣とは?精神保健福祉士が解説
>>幸せが怖い3つの心理とは?克服する5つの方法は?精神保健福祉士が解説
>>人間が幸せを感じる5つの要素を実践するには?精神保健福祉士が解説
幸せなのに辛い心理とは?
客観的には恵まれている
幸せって何でしょうか?
「幸せなのに、辛い」と訴える方から、次のような話を聞くことがあります。
「今の生活は、客観的に見て、恵まれているのはわかっています」
「経済的な心配はないし、時間は自由に使えるし、家族も優しい…」
「他の人よりは、一般的に見て、幸せだということは頭ではわかっています」
・自分は客観的に見たら恵まれている
・他のもっと恵まれていない人と比較すると幸せな状況にいるはずだ
と、このように自分の置かれた状況を理解されています。
主観的には自己不全感
では翻って、恵まれた状況の中にいる自分自身については、どのように捉えているのでしょうか?
「人に気を使いすぎて、意見を言えない自分が情けない」
「自分の顔やスタイルが大嫌い」
「こうなりたいというイメージと全然違う自分」
「やりたいことが何かわからない」
「長い間働いていなかったから、もう働けない、自分は社会で何の役にも立たない」
「家族が悲しむから、自殺はできないけど、この世から消えたい」
…と、ネガティブなイメージで自分自身を捉えている方が多いようです。
客観的に自分の置かれた状況は恵まれているけれども、その中にいる自分自身については、自己不全感に苛まれて苦しんでいる…という状態です。
周りからみると、羨ましいような状況であり、そのことは自分自身でも理解できているのに、心の中は常に自分をネガティブに捉えてしまう…。
客観と主観に大きな乖離があることがわかります。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2019年2月24日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。