自分に自信がない5つの理由・克服するための方法5選を臨床心理士が解説

2019.02.21公開 2019.05.16更新

自分に自信が持てないと感じる人の中には、共通した考え方の癖や思い込みを抱えていることも多いものです。

 

一方で、その傾向をつかむことが出来れば、その癖や思い込みに柔軟に対応できるかもしれません。

 

そこで今回は「自信のなさを克服する」ということにスポットを当ててみましょう。

 

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自分に自信がない5つの原因

1.挑戦と成功体験の不足

自信を得るために重要な要素として「成功体験」があります。

 

読んで字のごとく、「何かを成功させる体験」のことであり、この積み重ねが自信や自己効力感、自己肯定感といったポジティブな自己意識を生み出すと言われています。

 

ところが、周囲からの勇気付けが不足していたなどの理由で「挑戦する」ことが出来なかった場合、同様に成功体験を味わう機会も逃してしまいます。

 

自分へのポジティブな感覚を培うことができず、自信のなさが現れてくる場合があります。

 

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2.「できない」と思い込んでいる

自分に自信がない人の中には、

「自分の行動や努力がネガティブな結果になるのではないか」

と不安になったり、そうなると信じ込んでいる人たちがいます。

 

悪いイメージを持つことで自分への肯定的な感覚が揺らぎ、自信を持てなくなってしまうのですね。また、

「上手くいかなった経験は、上手くいった経験よりも記憶に残りやすい」

ということが心理学的な研究から明らかになっています。

 

そういったことも、できないという思い込みに繋がっているのかもしれません。

 

3.「できた」のハードルが高い

「うまくいった」「成し遂げた」とするハードルが高いことも、自信を削ぐ要因の一つです。

 

8割を成功させたとしても、残りの2割にフォーカスして「出来ていない」「不十分だ」と感じてしまい、成功体験を積み上げることができなくなってしまいます。

 

4.完璧主義(0か100か、白か黒か)

「出来たのハードルが高い」こととも関連しますが、結果に何か不足があると、その全てがダメになった・できなかったと感じることもあるようです。

 

不足した部分だけに目が向いてしまい、その他の「できていること」には関心が向かなくなります。

 

そのために「できなかった」という感覚だけが膨らみ、自信を得ることができないばかりか徒労感を覚えることもしばしばです。

 

5.自分に対して批判的

また、自信がない人の特徴の一つとして「自分に対して厳しい」というポイントも挙げられるかと思います。

「本当にこれで良いのか」

「他の人ならもっと上手くできたのではないか」

と自分に対して必要以上に批判的になり、結果への満足感や納得感を味わう機会を逃してしまう傾向があるようです。

 

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鈴木さやか

臨床心理士・公認心理師

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。福祉分野のケースワーカーとして従事したのち、公的機関でテスター兼カウンセラーとして勤務。子どもの問題(不登校、非行、発達障害等)や労働、夫婦問題をはじめ、勤労者、主婦、学生など幅広い立場への支援を行っている。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年2月21日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。