緊張しない人の心理とは?緊張する人との3つの違いは?臨床心理士が解説
緊張しない人に共通する3つの心理
ポジティブな目的を持っている
オリンピックなど見ていると、スポーツ選手が競技前に「楽しんできます」と言っているのをよく耳にします。
緊張しない人たちは、「負けないようにしよう」「ミスしないようにしよう」と思うネガティブな目的ではなく、
「楽しもう」
「よいパフォーマンスを見せたい」
とポジティブな目的をもっているのかもしれません。
失敗することにとらわれていない
「失敗してもなんとかなるだろう」
「失敗するときは失敗するから仕方のないこと」
と、失敗は大きなことではないと思っていることも緊張しない人の共通した心理であるように思います。
失敗は怖いものでも、してはならないことでもなく、「当たり前のこと」であるのかもしれません。
そんな気持ちの背景には、自分自身に対する自信や安心感があるとも考えられます。
具体的な行動をしている
緊張しない人たちは、緊張すると予測される場面に対して、入念な準備をしたり、確認をしたり実際に具体的な行動をしています。
例えば、話す内容のメモを作ったり、何度も練習をしたり、他人にアドバイスを求めたり、です。
緊張感と心の中で戦うだけでなく、具体的に解決方法を考え行動に移していくことで、不安定要素を少なくすることができます。
そこから、安心感につながるのかもしれません。
緊張する人しない人の3つの違いとは?
原動力はどこ?
緊張するときは、「失敗しないように」とか「変な風に思われないように」と不安な気持ちが原動力になっていることがあります。
緊張しない人たちは、不安などのネガティブな気持ちをなくすためでなく、
「相手に伝えたい」
「自分のパフォーマンスをあげたい」
「成長のチャンスだ」
といった、わくわくした気持ちが原動力になっています。
自分の限界は?
緊張しやすい人ほど「ミスなく完遂しなければ」と完璧を求めてしまいがちです。
ただ、実際には完璧にこなすことは難しく、求めていることが自分の限界を超えている場合が多いのかもしれません。
そのため、自分を追い詰めて、より緊張してしまうことが考えられます。
一方で、緊張しない人は完璧を求めず、「ここまでできれば上出来」と自分の限界を知ったうえで臨んでいるように思います。
解決手段の多さ
例えば、何かの発表をするとき、自分が話したことに対しての反応は様々なパターンがあります。
言葉のミスを指摘されるかもしれないし、内容についての批判を受けるかもしれない。
一方で、称賛をうけるかもしれないし、たくさん質問がでてくるかもしれません。
様々なパターンをイメージして準備することで、自分の解決方法の引き出しをたくさん作ることができます。
すると、見通しがついて安心感がうまれやすいことが考えられます。
さいごに
緊張する人としない人、その違いはもちろん、性格や今までの経験も多く関係していると思います。
でも考え方やとらえ方など、参考にできるところもあったのではないでしょうか。
おそらく私は緊張しない人にはなれないと思いますが、自分らしく緊張と付き合っていく方法を見つけていきたいなと思います。
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- 本記事は2019年2月13日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。