ロールモデルがいない…ロールモデルの効果・重要性・見つけ方を解説
ロールモデルの3つの効果とは?
そもそもロールモデルは本当に必要なのでしょうか?
これに関しては様々な見解がありますが、ここでは個人としてロールモデルを見つけることへの効果・メリットについてご紹介します。
1.仕事の幅が広がる
特に入社当初~3年目までの若い社員は、経験不足からくる判断ミスや失敗への恐れから、積極的なチャレンジの弊害となることもあります。
そんな時、判断基準の参考となるロールモデルがいれば、道は開け、仕事の幅が広がることもあります。
2.生き方の選択肢が広がる
出産・育児を控える社員にとって、産休後に復帰した社員、育児を仕事を両立している社員をロールモデルとすることで働き方の選択肢が広がります。
そのほかにも、
・いつも定時で帰りながらも実績を上げている社員
・介護と仕事を両立している社員
など、様々な働き方をしている社員をロールモデルとすることで、自身が描くワークライフバランスの参考とすることができます。
3.向上心を持ち続けることができる
仕事ぶりや実績、部下への接し方など業務面においてのロールモデルを作っておくと、
常に先を行く「目標」「目印」
として向上心を保ったまま仕事をすることができます。
ロールモデルは一人である必要はありません。
「業務面ではこの人、ワークライフバランスではこの人」
と、それぞれの分野に一人ずつ、あるいは複数のロールモデルを作ることで「いいとこどり」をして、自分なりの社会人像を作り上げていくこともできます。
ロールモデルの3つの見つけ方
しかし、「ロールモデルを見つけなさい」と言われてもなかなか簡単に見つかるわけではありません。
「この人をロールモデルにしよう」と思って観察していくと、逆に「粗(あら)」ばかり見えてきて幻滅してしまう…、なんてこともあるかもしれません。
そこで、簡単なロールモデルの見つけ方ご紹介します。
1.どのライフイベントにロールモデルが必要か知る
目的が曖昧なままロールモデルを探そうとしても、なかなか見つからないことあるでしょう。
まずは、どのライフイベントにおいてロールモデルが必要かを検討することが大切です。
プライベートでは、結婚・出産・子育て・住宅ローン・介護など
仕事上では、昇進・転勤・転職・定年退職・再雇用など
様々な出来事が待っています。
まずは、ライフイベントという観点においてロールモデルを探してみることが第1ステップと言えます。
2.「いつもの人」以外とランチしてみる
いつも決まった人とランチをするなど、限られた交流関係をしていては、なかなかロールモデルを見つけることはできません。
上司部下、社内外を問わず交流をすることで、意外な一面に触れることもできます。
それは仕事上、あるいはワークライフバランス上でのロールモデルを見つけるうえで非常に役に立つことなのです。
(もちろんランチだけではありません。飲みに行ったり休日レジャーに行くことでも同様の効果が得られます。)
3.「いいところだけ」を参考にする
人はざまざまな一面を持ち合わせています。
当然、参考にしたい面とそうでない面が存在することもあります。
一人のモデルにこだわることなく、
「仕事上ではこの人、ワークライフバランスではこの人を参考にしよう」
など、柔軟に複数の人から良い面を見つけて参考にすることで、自分なりの社会人像を作っていくことをお勧めします。
まとめ
ロールモデルとよく似た言葉に「レファレント・パーソン」という概念があります。
これは、人が行動における判断を下す際に常に影響を受けている存在で、ロールモデルよりも依存度が高い存在です。
これには立場的・物理的な支援をしてくれる人や反面教師的な存在も含まれており、一方的に「参考にしている」存在であるロールモデルとは一線を画しています。
いわば受動的、環境的な影響が強いレファレント・パーソンは、自らの意思で選択することは(ほとんど)できません。
しかし、ロールモデルは未来を切り開くために能動的に選択することができる存在です。
まずは自分自身にはどのようなレファレント・パーソンが存在し、
「仕事や人生にどのような影響を受けているのか」
を自己分析することも「ロールモデル」を選択する上での重要なことなのかもしれません。
皆さんが仕事や人生においてよいロールモデルを見つけ充実した生活を送られることを願っています。
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- 本記事は2019年5月27日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。