中年の危機とは?期間・乗り越え方11選を心理学視点で臨床心理士が解説
「自分はこのままで良いのか?」「自分の人生って何なのか」「残りの人生で何ができるのか」
といった焦燥感は40代を超える頃から感じやすくなります。
40代前後は、健康・人生・家庭に対する考え方の転換点でもあり、上記で挙げた“中年の危機”に遭遇する人も少なくありません。
そこで今回は、人生の転換期でもある“中年の危機”について、心理学的視点から解説します。
すぐに始められる、“中年の危機”の乗り越え方もご紹介しますので、ぜひ実践してみてくださいね。
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中年の危機とは?6つの特徴
心理学には“ライフサイクル理論”というものがあります。
人生には年代ごとに課題が用意されており、その課題を乗り越えることで精神的な成長を迎えられると考えられています。
また、その課題を超えられない場合は“拡散状態”になります。具体的には、
「自分がやりたいことがわからない」
「自分の価値がわからない」
「これまでの自分が無価値なものであると感じる」
といった負の感情が生じ、様々な社会的問題を生じさせます。
このように、ライフサイクルに用意された課題と対峙し、解決するプロセスを逸してしまうと、コンプレックスや劣等感を感じやすくなります。
二次症状として、意欲が湧いてこないといった精神的な不調にも繋がっていきます。
40代を超えた中年期に差し掛かると、身体的衰えや余命への意識をきっかけに様々な精神的変化が生じ始めます。
これをライフサイクル理論では“中年の危機”と呼んでいます。
中年の危機が生じるきっかけとして、
・視力の低下
・頭髪の変化
・閉経
・同世代の友人の死
・健康状態の悪化
・子どものすだち
などが引き金になりがちです。
中年の危機の心理特徴としては、
・以前に比べて健康に対する意識が強まる
・余命を意識するようになり、焦燥感が増してくる
・仕事で出世するのが難しいと行き詰まりを感じる
・子どもがいなくなり、妻との今後の関係を悩む
・介護が必要な親との関係性を案じる
・自分の人生はこれでよかったのか?と感じ始める
といった悩みが挙げられます。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2019年6月9日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。