うつ、過食、最愛の子供の死。無理に生きる意味を探さなくなった今の生き方
うつ・過食・拒食で悩む人に少しでも役に立てるのならと、インタビューに臨んでくださったpoyocoさん(@poyoco0702)。
「死にたい」と思う日々を過ごしてきた中、さらに最愛の息子さんの死という悲しみにも直面し、乗り越えてこられました。
「このままずっとうつに支配されながら生きていくのは嫌。本当に変わりたい。」
そう強く思うまでに至った、これまでの経験をお話しいただきました。
目次
うつを自覚し始めたころ
うつを自覚したのは、10年ぐらい前の失恋したときでした。
ショックのあまり、手首を切ったんですね。それがきっかけで周りに「おかしいから、病院に行っておいで」と言われて。
今思えば「私、寂しいんだよ。悲しいんだよ」と訴えたかったんだと思います。
23歳のときに初めて病院に行って、たしか双極性障害と診断されました。
その後、何度か通院して服薬もしていたんですけど、全然変化を感じられずに、気休め的に薬を飲む…といった感じでした。
また、周囲の人からも、
「病院に行けば患者になっちゃうから…」
「そういうところに行くと、ますます深みにはまるから…」
「あなたはうつ病じゃないのよ。ただ落ち込みやすいだけなのよ…」
なんて言われることも増え、病院に行く頻度も減り、薬も自分で勝手に止めてしまっていました。
過食と拒食を繰り返す日々
その当時、平日は仕事で忙しく、休みの日は丸一日、友達と過ごしていました。
一人でいる時間を出来る限り作らず、寂しさを紛らわせていたのかもしれませんね。
しかし、そんな友達とも2人続けて仲違いして離れてしまい、孤独感や寂しさは増す一方に。
そのことが原因で、食べることに走ってしまうことになりました。
土日の予定が全くなくなり、最初は「ちょっとコンビニでお菓子を買いに行こう」くらいだったのが、だんだんと増えていきました。
空腹かどうかや時間も関係なく、ずっと食べて続け、何回もコンビニを往復して。
「何も考えたくないから食べる、寝る」といった感覚だったと思います。
それで起きたら、ゴミを見て「うわ…、またやっちゃった」みたいな。だけどまた食べる。
そして、平日はひたすらダイエットで拒食気味でした。
1週間のうちに、週末で5kg太って、平日で5kg痩せての繰り返し。気力で生きていたと思います。
当時お付き合いしていた人と同棲を始めたことも、過食や拒食に拍車をかけました。
仕事を辞めて、激務から解放されたのは良かったのですが、その分ヒマになり、また過食が始まってしまったんです。
太ることが許されるはずもなく、彼が仕事に行っている間にぐわーって食べて、彼が帰ってきたときは超小食なフリ。
バレたときが別れたときでしたね。
彼の生活ペースに合わせることにも疲れていたのかもしれません。心のバランスが保てなかったですね。
「なんで私だけこんな目に」
彼の家を出て、1週間で新しい家を見つけ、すぐ仕事も決まって。
30歳直前で婚約寸前で別れて、一時的にでも、家なき子・職なしになり、
「こんなことってあるんだ」と妙に冷静に状況を見ていたと思います。
ピンチのときって人間、生命力を発揮するらしく、家も仕事もすぐに見つけましたが。笑
その後、また正社員として働き始めたのですが、2年目くらいにまた、過食と拒食を繰り返すようになりました。
「なんで私だけ、こんな目に遭わないといけないんだろう」
「本当に結婚できるのかな…」
「なんでこんなことやっているんだろう…」
ってつくづく感じましたね。
給料の少ない会社で別に好きな仕事でもない。
うつ状態もひどくなって会社にも行けなくなり、病院では「気分変調症」の診断。
ついに休職することになりました。
「この休職期間中に絶対治そう」と、実家に戻って通院するようになりました。
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- 本記事は2019年7月5日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。