子供が不登校に…声かけ例7選・子供が親に求めていることを臨床心理士が解説

2019.07.01公開 2019.09.10更新

不登校の子供への声かけ例7選

お子さんに対してのかかわり方の基本姿勢を先に述べました。

 

以上のことを踏まえて、以下に声かけの例を7つほど挙げてみましたので、ぜひ活用してみてください。

1.あなたが悪いのではない

2.行きたくなったら行けばいいんだよ

3.お母さん(お父さん)はいつでもあなたの味方だよ

4.一緒に出かけよう

5.お母さん(お父さん)も、辛い時があったよ

6.大丈夫だからね

7.今まで頑張ってきたのだから、休んだっていいんじゃない?

 

さいごに

お子さんが不登校になったことで、ひとつ、忘れずにいていただきたいことがあります。

 

それは、

・短期決戦というものはあり得ないということ

・長い目でお子さんの復帰を見ていく必要があるということ

です。

 

本人の心の準備が出来ていないまま、無理に教室へ入らせようとしたり、登校を促したりするようなことはかえって逆効果になります。

 

一方で、何かの拍子にお子さん自身が「今なら行けるかもしれない」と奮起することがあります。

 

ここからが重要なのですが、そういった際、必ず成功するとは限らないということです。

 

学校行事など普段とは違ったシチュエーションなどを利用して登校を試みることはよくあります。

 

しかし、「この日頑張って行ってみる」と言っておきながら、当日行けなくなるケースがとても多いのです。

 

そういったことに一喜一憂せず、「また次、試してみたらいいんだよ」という態度で接してあげてください。

 

過剰に期待をせず、見放しもしないといった絶妙なバランスをいかに取っていけるかが重要なカギとなります。

 

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鈴木なつこ

臨床心理士 公認心理師

心理系大学院在学中よりフリースクールスタッフ、精神障害者の共同作業所などを経験。修士課程修了後、スクールカウンセラーとして従事。電話相談業務も兼ねる傍ら、臨床心理士を取得。現在は公認心理師資格を取得し、公立小中学校のスクールカウンセラー。専門は不登校と発達障害。一児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年7月1日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。