
【先生向け】子供の不登校に悩む親にかける言葉・関わり方とは?臨床心理士が解説
先生から親にかけてほしい3つの言葉
1.「無理ないペースで復帰を目指しましょう」
子どもが学校へ行けなくなり、保護者の方も焦りを感じています。
保護者の焦りがエスカレートしてしまい、過剰に子どもに伝わってしまうと、ますます学校へ行きたくない思いが強まってしまいます。
そこをなだめていくのも、先生の重要な役割のひとつとなることが多いです。
2.「ゆっくりで大丈夫ですので、いつでも待っています」
ということを繰り返し伝えていきましょう。
不登校の子どもや保護者は、なかなか周囲から理解を得られず孤立しがちです。
学校に行っていないことを近所に知られないように過ごしている場合も少なくありません。
今以上に疎外感や孤立感を深めないよう、配慮した接し方が求められます。
3.「なんでも、相談してください」
不登校になってしまったお子さんや保護者の方に、被害妄想的な考えが生じる傾向が多く見受けられます。
しばらく学校に行っていない間、
「きっと、みんなが自分たちのことを悪くいっているに違いない」
と悪い方へ悪い方へと考えていきやすいのです。
散々こういったマイナス感情が凝り固まった状態になってしまってからでは、なかなか良い関係を築いていくことは難しくなってしまいます。
こうなる前に、しっかり信頼を得られるように、どんな些細なことでも相談してほしいというスタンスで臨みましょう。
先生は不登校の親御さんとどう関わる?
1.電話連絡や家庭訪問は、各家庭の事情が優先
お仕事中の電話連絡は、親御さんの日常生活さえも脅かしてしまい、負担を与えてしまいます。
電話や家庭訪問の時間帯などは、なるべく家庭の事情に合わせて行ってください。
2.何かあればすぐ学校へ電話連絡をもらう
特に学校行事のある日に多いですが、昨日までは学校へ行けないと言っていても、急に「行ける」と言い出すお子さんもいます。
その際、保護者の方も、
「いきなり今から行くと言っても迷惑だろう」
と日を改めようとしてしまい、せっかくの子どものモチベーションを削いでしまうことがあります。
後になって、
「もしあの日学校に来られていたら…」
など後悔しないようにするためにも、なにか動きがあるような時には、学校(担任の先生や養護教諭)まで気軽に電話してもらえるようにしておくことは大きいです。
保護者と先生のLINEでの直接連絡はあり?
たまに(特に若い先生で)、メールやLINEで直接保護者とやりとりをする先生もいらっしゃいます。
どうしてもやむを得ない事情がある場合を除いて、こういったやりとりは原則望ましくありません。
日頃から不安が強く、先生を頼りにしてくる保護者の方もいらっしゃいますが、きっちりと線引きをしていかないと、保護者の依存心を助長してしまう危険もあるのです。
これは不登校生徒との関わりに限ったことではありませんが、個人的なやりとりには十分注意しながら対応していきましょう。
この点でつまずいてしまうと、先生ご自身のプライベートが侵され、余計な気苦労で参ってしまうことが少なくありません。
しっかりと自衛し、学年主任や管理職の先生方と連携しながら対応していくことが大前提です。先生ひとりで抱え込まないでください。
さいごに
不登校生徒の保護者との関係で、最も重要なのは信頼関係の構築です。
たとえ長期に渡って学校に来られなかったとしても、家庭訪問や保護者面談などの場面で、先に挙げたような態度で接していけば、少しずつでも心を開いてくださるはずです。
長期戦になりやすい分、根気がいりますが、あきらめない姿勢で関わっていただきたいと思います。
そして、そのお子さんにとって何が重要であるのかを第一に考え、保護者の方と一緒になって焦ったり、無理に登校させたりすることのないようにしていかなければなりません。
先生も一人の人間ですから、時に腹が立ったり、苛立ちを覚えることもあるかと思います。
忘れずにいてほしいのは、
「誰からも好かれようとしなくていい」
ということです。
生徒や保護者全員から好かれるなどということは、土台無理なことです。
今、目の前にある課題に真摯に取り組んでいくことが出来れば、それで十分ですから、時に自分自身をねぎらいながら進めていってください。
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- 本記事は2019年7月26日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。