【不登校】親がうつにならないために。意外と身近なカウンセリング先を臨床心理士が解説
一番辛く苦しんでいるのはお子さんに違いありませんが、長期戦になることが多いため、サポートする大人の精神的負担もかなりのものです。
不登校の状態にあるお子さんに対しては、言動にあれこれと気を遣わなければならない場面が多く、時に腫れ物に触るように接している親御さんも多いかと思います。
また、お子さんがずっと家にいるという環境は、先の見えない戦いのようでもあり、周囲の大人の方も気が滅入ってしまうというのは自然なことです。決して慣れるものではありません。
今回は不登校のお子さんと関わっていく上で、決して見落としてはいけない親御さん自身のメンタル面について、どのような方法で安定させていく方法があるのかをお話します。
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不登校児(生徒)の親のメンタルケア
1.30分でも一人の時間を持つ
お子さんがずっと家にいるからといって、合わせるように365日親御さんも一緒にいることが望ましいわけではありません。
上手く息抜きを図るためには、思い切って1人きりの時間を作ることが有効です。
遠出をするなど、長時間お子さんと離れることが心配でも、ほんの少し自分一人になれる時間を作ってみましょう。
1時間でも、30分でも構いません。近くのカフェや図書館なども構いません。
一人の時間を持つことは、息抜きが出来るだけでなく、頭の整理につながるため、無理なく気分転換を図ることができます。
2.悩みを抱えて孤立しないよう、誰かに相談する
不登校のお子さんをお持ちの親御さんが最も陥りやすいのは、周囲から孤立していってしまうことです。
家庭であれこれ試行錯誤しても、家族の中だけでは、必ず行き詰まる時が出てきます。
不登校の問題というのは、自分たちだけで対応するには限界がありますので、辛い状況を友人やスクールカウンセラーに話し、一緒に考えてもらいましょう。
誰かに胸の内を話すことで安心感を得ることができ、ストレスが軽減されます。
3.不登校児(生徒)を持つ親の会に参加する
不登校のお子さんを持った方、あるいは臨床心理士などが中心になった、親の会(自助グループ)があります。
地域によって活動内容は異なるので、ぜひインターネットで探してみて下さい。
具体的な内容としては、
・不登校問題や心理の専門家、不登校経験者(社会復帰している人たち)を招き、勉強会形式でお子さんへの対応について学ぶもの
・それぞれの体験談を話し合い、気持ちを共有しあうもの
など、様々です。
こういった場へ参加することは色々なモデルケースに触れることができ、大変有意義なものとしてお勧めできます。
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- 本記事は2019年8月5日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。