【不登校】親がうつにならないために。意外と身近なカウンセリング先を臨床心理士が解説
気をつけたい、抑うつ症状の6つのサイン
これまで献身的にお子さんに接することが出来ていても、急にふっと不安や絶望感などがよぎり、精神的に不安定になることがあります。
メンタルの不調を感じる時には、以下にあげるような点がないか、注意していてください。
1.眠れない
2.食欲がない
3.やる気がない
4.人と会いたくない
5.疲れやすい
6.以前楽しめていたものが楽しめない
以上に挙げたものは、すべてうつ症状の兆候になります。
自覚症状が複数あり、しばらく続くようであれば無理をせず、心療内科へかかることをお勧めします。
カウンセリング活用の参考に
お子さんの今後について学校と連携しながら進めていくには、通っている学校に配置されているスクールカウンセラーの所へ相談されることがお勧めです。
しかし、カウンセラーの勤務日が少ない場合も多く、なかなか予約がとれないケースもあります。
そんなときに検討していただきたいのが、臨床心理士など有資格者が在籍している専門性の高い相談機関です。以下を参考にしてみてください。
1.大学の相談室は一般の方も利用可能、さまざまな検査が受けられる
心理学を学べる大学には、一般開放されている心理相談(教育相談や発達相談含む)施設が併設されていることが多いです。
教育機関であるため、心理職を目指す大学院生が陪席する場合もありますが、その分料金が民間のカウンセリングルームなどよりも良心的なのが特徴です。
また大学の相談施設では、様々な発達検査や心理検査などに対応出来ることが多いため、お子さんの現状を様々な角度から見立てていくことが出来ます。
2.自治体の教育委員会が設置している教育相談センターは原則無料
各市町村の教育委員会には、必ず相談施設(名称は各自治体による)や適応指導教室(不登校のお子さんが学校の代わりに通級する、自治体公認のフリースクール)があります。
公的機関であるため通っている学校と連携がとりやすく、直接学校に伝えにくい点も、間に入って調整してもらえる場合もあります。
そして最大のメリットは利用料金が無料であること。比較的近所にある点でも、利用しやすいのがポイントです。
さいごに
不登校の問題と向き合っていくことは、中長期的に構えてみていく必要があるため、親御さんにとっては根気がいります。
家族の中だけの問題として、親御さんまで家の中に閉じこもってしまうことのないよう、日頃から意識的に外部との関わりを持つようにされてください。
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- 本記事は2019年8月5日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。