自分の性格が分からないのは病気?3つの原因や対処法を臨床心理士が紹介
「あなたはどんな性格ですか?」
すぐに答えられる人もいれば、しばらく考えてしまう人もいるかもしれませんね。
なかには、「自分の性格が分からない」と悩んでいる人もいるのではないでしょうか。
性格とは、その人の感じ方、考え方、行動などの傾向で、安定的で一貫しているもののことをいいます。
とはいえ、経験を重ねたり、環境が変わったりするなかで、性格も少しずつ変化していくことがありますよね。
「自分はこんな性格ではないはずなのに」
「自分の性格がよくわからなくなってきた」
そんなふうに感じてしまうこともあるでしょう。
今回は、自分の性格が分からなくなる背景や対処法について考えてみたいと思います。
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性格の種類ってどれくらい?
心理学では、性格についてたくさんの研究がなされています。
しかし結果からいえば、性格の種類がどれくらいあるのか、はっきりした結論は出ていません。
性格を3種類、4種類、8種類…と分ける研究者もいれば、いくつかの特性の度合いを総合的に見て性格を判断しようとする研究者もいるのです。
極端に言えば、
「100人いれば100種類の性格がある」
ということもできるかもしれません。
自分の性格が分からないのは病気?
自分の性格が分からなくなったり、違和感を抱いたりすると、「なにかの病気かな」と心配になることもあるかもしれませんね。
しかしほとんどの場合は、心や身体の自然な変化、あるいは自己理解が発展途上の段階にあるということですので、さほど心配する必要はありません。
ただ、いくつか注意が必要な場合もあります。
・それまで活動的な性格だったのに、長期間ふさぎ込んで気力がわかない
・それまで好きだったことも含めて、すべてのことに無関心になってきた
・テンションの上下が激しく、非常に積極的・社交的だったかと思うと、急に落ち込みやすくなったりする
このような変化は、気分障害(うつ病、双極性障害)などにもみられることがあります。
落ち込んでつらい、しばらく休んでも回復しないという場合には、医療機関を受診することも検討してみましょう。
そのほか、
・これまで穏やかな性格だったにもかかわらず、極端に怒りっぽくなった
・周りの人から急激な性格の変化を指摘されたが、まったく自覚がない
・自分が自分であるという感覚が持てない
などの場合、メンタルや認知機能になんらかの異常が出ている可能性もあります。
心配な場合は、念のため医療機関に相談してみてもよいでしょう。
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- 本記事は2019年3月17日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。