自分の性格が分からないのは病気?3つの原因や対処法を臨床心理士が紹介
自分の性格が分からなくなる3つの原因
病気以外で、自分の性格が分からなくなるのはどんなときでしょうか。
①内面の変化に戸惑っている
経験や環境によって、ものの考え方や感じ方、価値観など、性格の内面は日々少しずつ変化していきます。
特に人生の様々なターニングポイントでは、自分自身がついていけないほど大きな変化が起こることも珍しくありません。
そんな戸惑いから、「自分の性格が分からなくなった」という感覚をいだくことがあります。
②現実に向き合えていない
自分のネガティブな面をどうしても受け入れたくない…
逆に、自分のポジティブな面をどうしても認められない…
ありのままの自分に向き合えないことで、「自分の性格が分からない」という違和感につながることもあります。
③「キャラ」に振り回されている
いじられキャラを演じるけれど、実はとても傷つきやすい…
本当はひとりが好きなのに、いつも大勢の友達とさわいでいる…
周りの空気や期待を気にしすぎることで、「自分の(本当の)性格が分からない」という混乱が起こることもあります。
自分の性格が分からないときの対処法3選
①まずはリラックス時間をつくる
自分の性格が分からないと感じるときは、心やからだが疲れていることがあります。
学校や仕事で忙しかったり、やることが多すぎて余裕がなくなっていませんか?
周りの人に気を遣いすぎたり、期待に応えようと無理しすぎていませんか?
がんばりすぎて心身が疲れているときは、まずは少し休憩をとりましょう。
短時間でもいいので、安心できる静かなところで、自分だけのリラックスした時間を作れるといいですね。
②ありのままの自分を観察する
自分の嫌な部分を認めたり、変化を受け入れるのは、けっこう勇気がいるものです。
受け入れるのが難しければ、ただ観察するだけでもOKですよ。
どんな人にも、ポジティブな面とネガティブな面が必ずあります。
こわがらず、素直な気持ちで、自分をありのまま観察してみてください。
感じたことを紙に書き出してみると、自分の内面がより見えやすくなります。
周りの人に聞いてみたり、性格診断を試してみることも、新たな気付きにつながるかもしれませんね。
③分かりにくい性格の魅力
いつも一貫した性格で、誰に対しても態度を変えない生き方に、「かっこいいな」と憧れを感じる人は多いと思います。
ただ、ひとつの性格におさまらずいろいろな面を持っている人にもまた、人をひきつける魅力があるのです。
たとえば、ふとしたときに相手の意外な一面を目にすると、「この人にはこんなところもあったのか」と興味をひかれたりしますよね。
予想のつかないミステリアスさが、周りの人には魅力的に感じられることもあるでしょう。
正反対の性格をあわせもつ人への「ギャップ萌え」なども、性格が一貫していないからこそ生まれる特別感ですよね。
分かりにくい性格は、それだけ未知の可能性を秘めているということ。
無理にまとめて単純化させるのではなく、あえて分かりにくいまま受け入れてみるというのも、あなたの魅力を活かす工夫の一つといえるかもしれません。
さいごに
自分の性格が分からないのは、ほとんどの場合病気ではありません。
ただ、自分が見えず不安に感じるなら、少しゆっくり自分と向き合う時間を作ってみるといいですね。
あなたが自分の魅力にたくさん気が付くことができますよう、応援しています。
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- 本記事は2019年3月17日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。