【第20話:ちちんぷいぷい】〜お父さんうつ日記〜

2017.05.06公開 2018.08.20更新

この4コマは、父の辛さにどっぷり浸かっていた様子を描いたものです。

 

他になんて言って表せばいいか全く分からないくらい、こう言うときは“辛さ”を感じていました。

 

170228_21

 

「私の気持ちは父の気持ちとシンクロすることがある」と感じたことがあります。

 

「私がお父さんっ子だから、父に対する感受性が強い」ということなのかもしれませんが、父が辛そうな時は、私も辛く感じ、父の気分がよさそうな時は私も気分よく感じる。

 

なんかこういう感じ分かる人いないですか…?笑

 

私は辛いなぁと思った時、胸のあたりがとても痛くなるタイプでした(たぶん今もですが)。

 

その痛みが、

 

「どこかに飛んでいってほしい」

「痛みの原因の辛さも、父の病気も、どこかに飛んでいってほしい」

 

そう思って題名を『ちちんぷいぷい』にしました。

 

さっきから、辛い辛いとばかり書いていますが、うつ病患者の家族としての私が感じた“辛さ”って何でしょう。

 

自分の気持ちと向き合うために、少し整理したいと思います。

 

私の経験上、大きく分けて3種類の辛さがありました。

 

ひとつは、うつ病に苦しんでる本人を見て感じる辛さ、またひとつは本人に何もできない辛さ、そして最後は、やり場のない思いを抱え続ける辛さ、です。

 

最初の辛さは、まさにこの4コマで描かれている内容です。

 

二つ目のものについては第7話『伝われ』で書かれています。三つ目のものは第14話『くやしい』第19話『イタみ』で書いたようなものです。

 

本人が苦しそうなのを見て辛くなって、助けたいと思ってもうまくいかない…。

 

自分の無力さを思い知って辛くて、いろいろ上手くいかないことが増えるけど、誰のせいにも何のせいにもできないモヤモヤが溜まって辛くて。

 

辛さはどんどん連鎖していたように思います。

 

もしかしたら、他にも感じた辛さがあったかもしれませんが、今思い出して整理できるのはこれくらいかなと思います。

 

きっと同じ家族の中でも私が感じていたことと、母の感じていたこと、兄の感じていたことはそれぞれ違うんだろうなぁ。

 

 

【第21話を読む】

 

16787940_1269918076427760_1289585785_n

【執筆】

シブ子

 

 

 

 

 

 

あなたの経験談もシェアしてみませんか?

Reme(リミー)では、「私の経験談」で紹介する体験談を匿名で募集しています。

経験や想いを、同じような苦しみと向き合う方に届けてみませんか?

いただいた情報は、個人が特定されない範囲で、サイト上で公開させていただきます。

 

【ペンネーム】
【体験談】

シェア
ツイート
ブックマーク
  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年5月6日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。