【臨床心理士ワンポイント解説】適応障害で休職中の過ごし方について
適応障害で休職中…。ついやってしまいがちだけど避けたいこと、頭ではわかっているけどなかなかうまく過ごせない場合の対処法、体調の回復に向けての過ごし方のポイントなどについて、臨床心理士によるワンポイント解説をご紹介します。
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適応障害で休職中の過ごし方について
休職期間は、とにかくストレスを避けて過ごすことが肝要です。
特に最初の1ヶ月程度は、睡眠時間の確保も含めてしっかりと休むことを心がけましょう。
仕事を休んで、ある意味では“ダラダラ”することに抵抗感や罪悪感が湧いてくることもありますが、そのお休みは、まさに“ダラダラ”するための期間でもあります。
「仕事を休んでいるのに…」と思い悩む必要は全くありません。
充分に眠ったり食べたいものを食べたり、ずっと観たいと思っていた映画を観たりして、これまで頑張ってきた心と体をよく労わってあげてください。
この時に気を付けたいのは、出来るだけ規則正しい生活リズムを意識することです。
心身をゆったりモードにしていても、例えば
・三食食べる
・同じような時間に寝て、朝は一旦起きる
・軽い運動をする
などして、昼夜が逆転してしまわないように心がけましょう。
仕事に対して無責任くらいでいい
また、仕事のことを考え込まないようにするのも重要なことです。
休んでいても、
「この時間帯は、普段だったらあの仕事をしているな」
「〇〇さんに自分の仕事が割り振られているのかな」
といったように、ついあれこれ浮かんできてしまうかもしれませんが、それは今のあなたに関係のないことだと割り切れると良いですね。
仕事に対して無責任になってしまうくらいでちょうど良い
のだと思います。
仕事のことが浮かんできたら冷たいものを飲んだり風に当たったりして、気分を切り替えるきっかけも取り入れていきましょう。
それから、休職期間中であっても医師やカウンセラーとの面談は続けていく必要があります。
仕事を休むことでそれまで悩んでいた症状や状態が一時的になくなることはありますが、それはストレス源から離れたことによるもので、適応障害そのものが回復している訳ではありません。
もし投薬を受けているようであれば、服薬もしっかり行っていくことが回復への近道となります。
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【参考】
・森下克也 『もしかして、適応障害? 会社で“壊れそう”と思ったら』
・厚生労働省 e-ヘルスネット「適応障害」
・厚生労働省 「心の健康問題により休業した労働者の職場復帰支援の手引き」
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- 本記事は2021年7月4日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。