性格が変わり暗くなるのは病気?直る?前の自分に戻るには?臨床心理士が解説

2018.12.20公開 2019.05.16更新

以前の自分に戻る3つのポイント

「暗くなかった以前の自分に戻りたい」

 

と感じる方も少なくないでしょう。

 

そんなときは以下のようなことを試してみられると良いかもしれませんよ。

 

1.「戻りたい自分」を具体的にイメージをする

戻りたいと感じる自分自身のイメージはどのようなものですか?

 

ぜひノートなどに書き出してみてください。

 

そして、実際に戻りたい自分になれたときを想像してみてください。

 

いわゆるイメージトレーニングですが、実際にとても効果が期待できます。

効果を高めるためには、より具体的なイメージが出来ると良いですよ。

 

2.暗くなってしまったきっかけを知る

性格が暗くなってしまったきっかけがある場合には、この方法もとても役に立ちます。

 

そのきっかけは、あなたにとってどのような影響があったのでしょうか。

 

未解決の問題がある場合には、解決、もしくは乗り越える必要が出てくるかもしれません。

 

しかし、この方法は一方で、とてもつらい気持ちになったり一人でするには大変なこともあります。

 

一人で行うのが難しい場合には、他の方法から試してみるか、あるいは臨床心理士等と一緒に行うと良いでしょう。

 

3.ありのままの自分を受け止める

意外と難しいことなのですが、ありのままの自分を受け止めるということもとても重要なポイントです。

 

ポジティヴな面ならそれほど難しくないかもしれませんが、ネガティヴな一面もすべて含めて「自分でいいのだ」ということを認めてあげるのです。

 

と言いますのも、自分自身に対する

・嫌悪感

・怒り

・劣等感

などによって、「本当はこんなんじゃない」と感じ、自分を受け止めてあげられなくなってしまうということは、実は誰にでも生じることなのです。

 

ですが、自分を受け入れられないというのは、実際にはかなり大きなストレスになります。

 

それによって、よりふさぎ込んで暗くなってしまうこともあります。

「“今の”自分はこういうのだ」

「こういう気持ちを抱くのも自分でいいんだ」

と、どんな自分でも受け入れて、許してあげることで少しずつ心にも落ち着きがもどってくるでしょう。

 

 

今の自分と向き合うために

自分と向き合うというのはとても疲れますし、根気の要る作業です。

 

場合によっては、不安や恐怖感などに襲われて苦しくなってしまうこともあるでしょう。

 

そういうときは、「頑張りすぎずに一休み」です。

 

一度、疲れた自分を休ませてあげて、動き出せるときにまた動き出せればいいのです。

 

ひとりで頑張る必要はありません。

 

場合によってはあなたにとって頼れる人(友人、家族、専門家など)に協力をしてもらうと良いと思います。

 

あなたにとって一番合う方法で進めていくのが良いですが、いずれにしても頑張りすぎは逆効果にもなりかねず禁物なので、休み休みいきましょう。

 

 

さいごに

自分と向き合い、頑張って乗り越えたその先には、きっとよりよく生きられるあなたに変わることが出来ています。

 

「こうなりたい」という思いが湧いてきたそのときから、変わっていくための大きな歩みが始まています。

 

【関連記事】

>>性格とは?2つの種類・ビッグファイブを心理学視点で臨床心理士が解説

>>性格が悪い自覚…性格を直す3ステップ・2つの思考とは?臨床心理士が解説

>>性格が悪い人との付き合い方・気にしない3つの方法を臨床心理士が解説

>>性格診断は当たる?信じてしまう心理・3つの注意点を臨床心理士が解説

>>自分の性格が分からないのは病気?3つの原因や対処法を臨床心理士が紹介

>>人見知り・嫉妬・短気な自分が嫌い…克服法21選を臨床心理士が紹介

シェア
ツイート
ブックマーク

花井菜美

臨床心理士

心理系大学院修了後、渡米。現地NPOサポート団体に所属し活動をする。帰国後精神科や発達障害児支援施設にて勤務。学生、主婦、子ども、夫婦関係など様々な問題を抱える方の支援を行う。1児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年12月20日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。