嫌いな人がいないっておかしい?3つの心理を臨床心理士が解説
人間関係は、仕事や日常生活の基礎となります。
もし「嫌いな人」と毎日過ごす事になったら、それは本当に苦痛です。
できれば「嫌いな人」がいなくて、毎日ストレスなく過ごせるほうが幸せですよね。
しかしながら、時々「嫌いな人がいない」という方も中にはいらっしゃいます。
人間関係に悩まされている方にとっては、羨ましくもあり、不思議でもある「嫌いな人がいない」という心理。
今回は、嫌いな人がいない人の「謎」を心理学の観点から紐解きます。
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「嫌いな人がいない」はおかしい?
そもそも「嫌い」という感情はなぜ生じるのでしょうか?
嫌いという感情は生得的にすべての人間が持っている感情であり、人間という「動物」を守るために備えつけられた感情であると考えられています。
なぜなら「嫌い」という感情によって、自分に物理的、もしくは心理的に危害を与える対象を排除することができるからです。
人間が動物として適応的に生きていく上で欠かせない「嫌い」という感情。
それなのに、「嫌い」という感情が湧いてこないということは、生物学的な観点からすると少し「おかしい」と言えるのかもしれません。
しかし、「嫌いな人がいない」という対人関係の背景には、「その人らしい」心理メカニズムが隠されている可能性もあります。
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- 本記事は2018年12月13日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。