自分に自信がない5つの理由・克服するための方法5選を臨床心理士が解説

2019.02.21公開 2019.05.16更新

自信のなさを克服するには?

自信のなさを克服するためには、自分に対する肯定的な気持ちや経験を繰り返し味わうことが有効です。

 

どんな方法がありそうか、考えてみましょう。

 

1.スモールステップで成功体験を積み上げる

先にも触れたように、成功体験を繰り返し味わうことは自分へのポジティブな感覚を育みます。

 

そのためにも、最初から高すぎるハードルを設定せずに、

「少し頑張れば達成できそうな目標」

を作ってそれをクリアしていくことから始めましょう。

 

2.「やってみたこと」をまずは認める、結果が出れば遠慮なく褒める

スモールステップでの目標を定めたら、とにかく挑戦してしまいましょう。

 

目標は「毎日15分は本を読む」でも「いつもより1本多く営業の電話をかける」でも、どんなことでも構いません。

 

結果が出ても出なくても、まずはトライできれば花マルです。

 

カレンダーや手帳に「できたマーク」を付けるなどして、成果を可視化するとやる気に繋がります。

 

何らかの結果が得られれば、とことん自分を褒めてあげることも忘れずに。

 

美味しいものを食べたり好きなことをしたりして、自分で自分をねぎらってあげてください。

 

3.自分との付き合い方を見なおす

「自分への評価が厳しくなりすぎてはいないか」と振り返ってみることも重要です。

・結果に対して完璧主義になってはいないか

・不満足だった点だけに捕らわれていないか

そういったことを少し考えてみましょう。

 

頭の中だけで整理するのが難しいようであれば、紙に書き出してみるのも良いと思います。

 

改めて振り返ることで、新しい気づきが生まれるかもしれません。

 

4.結果が出ないことに焦らない

また、何かに挑戦している時や努力を続けている時、「自分には無理かもしれない」「やっぱり出来ない」と結論を急がないでほしいと感じます。

 

「産みの苦しみ」という言葉もあるように、新しく何かを始めることは本来しんどいものなのですよね。

 

その経験が実を結んだ時に、

「あれだけ頑張れた」

「自分にもできるんだ」

という自信として、あなたの財産になるのだと思います。

 

5.「具体的に」反省する

結果がついてこないことがあったとしても、「できなかったこと」は「ダメなこと」ではありません。

 

ともかく挑戦したのだという事実と、次回はどうすれば上手くいきそうか?という反省の材料があなたの手元には残っています。

 

「やっぱり駄目だ」とか「失敗を次に生かさないと!」という漠然とした構えはとりはらい、

「どこで失敗したのか?」

「何をすべきで、何をすべきではなかったのか?」

と、これまでの過程を客観的に捉えなおしてみましょう。

 

そのことこそが、挑戦と失敗を次に活かす種となります。

 

 

さいごに

「自信が持てない」と感じている時、それは根拠のない思い込みや考え方の癖による部分が大きいこともあるものです。

 

自信のなさを感じても、まずはとにかくトライしてみることが、新しい自分を見つける第一歩に繋がります。

 

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鈴木さやか

臨床心理士・公認心理師

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。福祉分野のケースワーカーとして従事したのち、公的機関でテスター兼カウンセラーとして勤務。子どもの問題(不登校、非行、発達障害等)や労働、夫婦問題をはじめ、勤労者、主婦、学生など幅広い立場への支援を行っている。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年2月21日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。