怒る上司が無能な5つの理由。怒らない上司との違いとは?産業カウンセラーが解説
誤ったファイルを顧客に送り「オマエはアホか!普通ファイルの中身ぐらい確認するやろ!」と怒られ、その日1日は立ち直れない…。
お恥ずかしい限りですが、実はこの話、私の過去の実話です。
上司と一緒に菓子折りを持って顧客のところに謝りに行く時、なんとも情けない気持ちになりました。
後から振り返れば、そんなことで落ち込んでたんだなぁ…と思いますが、感情的に怒られると人は立ち直れないものです。
皆さんはこのように、上司に怒られて立ち直れなかったことはありますか。
今回は怒る上司について解説していきます。
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怒る上司の3つの心理
実は怒りとは「二次感情」であり、心配、不安、焦り、落胆、悲しみなど、ネガティブな「一次感情」の次に沸き起こる感情です。
上司が怒るということは、部下であるあなたに対して何かネガティブな感情を抱いた、ということに他なりません。
あなたの上司は、あなたに対して仕事上で何かに失望し、その気持ちを理解してもらえなかったことが怒りとなって表れています。
冒頭で挙げた私の過去の実例では、「ファイルを送る前に内容を確認するべきだ」という上司の思いに私が応えられておらず、失望したことが上司の一次感情です。
そして、
「なんでそんなことも理解できないのだ」
という二次感情が怒りです。
怒る上司の心の中では「〜すべきだ」という強い「べき論」が存在しています。
そして、部下を変えたいと強く望んでいます。
それではいったい上司の心の中ではどんなことが起こっているのでしょうか。
怒る上司の心理を具体的に3つ挙げてみます。
①上司が失望した気持ちは部下に伝わるという「甘え」
②怒ることによって部下が変わるという「期待」
③上司の気持ちを部下は理解するはずだという「思い込み」
このように「怒っている」という心理的な状態を分解していくと、上司の心の中が見えてきます。
しかし非常に強いエネルギーを持つ「怒る」という行為は、周りに対して良い影響を与えません。
そういう意味では「怒る」という行為は得策ではないでしょう。
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- 本記事は2019年5月13日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。