コンプレックス克服方法で大切な5つの心理学視点とは?臨床心理士が解説

2019.05.19公開 2019.06.28更新

自分には価値がない…批判的な言葉に過敏…完璧主義…

 

これらに当てはまるものがあるならば、コンプレックスに影響を受けている可能性が高いと言われています。

 

コンプレックスを抱えていると、自己嫌悪で辛くなりますよね。中には、コンプレックスのせいで「生きることが辛い」という方も。

 

そこで今回は、コンプレックスについて心理学の観点から理解を深めて、克服方法を一緒に模索していきましょう。

 

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そもそもコンプレックスとは?

コンプレックスとは、

“誰しも抱くもので、克服によって自身の成長が促されるもの”

と心理学では考えられています。

 

そして実は、心理学においてコンプレックスは2種類存在します。

 

1つは有名なフロイトが提唱したコンプレックス。

 

もう1つはアドラーが提唱したコンプレックス。

 

一般的にみなさんが“コンプレックス”と考えているものは、アドラーが提唱したものです。

 

フロイトによるコンプレックス

フロイトが提唱したコンプレックスは、非常に複雑です。

 

簡単に説明すると、

“心の奥深くにしまい込まれた辛い記憶。ふとした時に意識に上ってくると心の問題が生じる原因となるもの”

をコンプレックスと呼んでいました。具体的には、

・エディプスコンプレックス(父親に対するもの)

・阿闍世コンプレックス(母親)

・カインコンプレックス(兄弟)

というものがあります。

 

精神分析の世界では、人間はある特定の対象に対してコンプレックスを抱くものと考えており、心の治療の際に重視する傾向があります。

 

アドラーによるコンプレックス

さて、もう一方、みなさんがよくご存知のコンプレックスについて説明します。

 

これは正確には“劣等コンプレックス”と呼ばれています。

 

アドラーは、

すべての人は、身体・容姿・性・能力・経済力などに対する劣等感を抱いており、人生の目標はこれを補償する(補う)ことにある

というふうに考えていました。

 

「モデルのような可愛い顔じゃない」

「運動神経が悪い」

「勉強が苦手」

「いつも中より下の成績」

 

このようなコンプレックスを克服することこそが人生の目的であり、生きる原動力になるとアドラーは考えたのです。

広瀬絵美

臨床心理士

心理学の大学を卒業後、広告会社にて勤務。退職後、心理系大学院修士課程を修了し臨床心理士資格を取得。精神科病院にて従業員のメンタルヘルスケア業務に従事する。また、国立研究所にて職場組織や妊婦さんのメンタルヘルスに関する研究にも携わっている。理想的な「ワークライフバランス」を目指し、研究と実践の両面から支援を行っている。一児の母。

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