精神障害者としての就職活動…良い会社と出会う3つのポイントとは?

2018.11.15公開 2019.05.16更新

精神障害を持つ方の中には転職を繰り返す人がいると思います。

 

次こそはと思っても仕事が続かず、また退職…

 

どうしたら長続きする会社と出会うことができるのでしょうか?

 

ここではいい会社と出会うためのポイントについてお話していきます。

 

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就職活動、3つのポイントとは?

精神障害者の方が就職活動を円滑に進めるポイントは何でしょうか?

 

①自分の障害について理解する

自分はどういった障害で、何が得意で何が苦手なのか理解していると自分に向いている職場が見つけやすくなります。

 

また、面接で長所と短所を聞かれたときにすぐに答えられるので、自己理解ができていると就職活動を進める上で有利になってきます。

 

人間関係についても、コミュニケーションを取るのが苦手だとか人と話すことが好きだとか、自己理解ができていると良いと思います。

 

②どういった仕事に就きたいかまとめておく

上でお話したことと関連してきますが、自分がどういった仕事に就きたいのかはっきりさせておく必要があります。

 

自分に向いている仕事の方がもちろん長続きしやすいという理由もありますが、

「なんとなくここで働きたい」

「働かなければいけないからとりあえずどこでもいい」

という曖昧な気持ちで就職活動をしている方がいます。

 

会社の人には、

「やる気が感じられない」

「本当にうちの会社で働きたいのか」

「他のところでもいいのでは?」

とその中途半端な気持ちが伝わってしまいます。

 

そうならないためにも、自分はどういった仕事をしたいのか考えておくことが大切です。

 

③制度や支援機関を利用する

上記2点のポイントについて、ひとりで考えるのは難しいという人もいるかと思います。

 

そういった方に就労のサポートをしてくれる支援機関があります。

 

仕事に必要なスキルを身に着ける訓練履歴書の書き方、面接、実習等の就労の支援をしてくれます。

 

そういったプロの支援を受けることで、就職活動が円滑に進められます。

 

 

ハローワークで良い求人を探すポイントとは?

ハローワークで良い求人を探すポイントについてお話していきます。

 

①ハローワーク障害者専門窓口で相談する

ハローワークでは障害者の方のための求人があります。

 

障害者専門窓口でハローワークの方に相談しながら探すと、良い求人を見つけやすいかと思います。

 

もちろん、一般の求人にも応募できます。

 

②あらかじめ条件を決めておく

先ほどもお話しましたが、自分がどういった仕事をしたいのか考えをまとめておくことに合わせて、勤務形態などの条件も決めておくといいでしょう。

 

 

ハローワーク以外で良い求人を探す方法は?

職探しと言えば、ハローワークのイメージが強いですが、ハローワーク以外で求人を探す方法もあります。

 

支援機関を利用する

先ほど支援機関についてお話しましたが、支援機関でもお仕事を探すことは可能です。

・障害者職業センター

・障害者就労移行支援事業所

・障害者就業生活支援センター

なお、障害者職業センターはハローワークと密な連携をとっています。

 

>>就労移行支援とは?期間・対象者・利用料を精神保健福祉士が解説

 

障害者就職面接会に参加する

また、障害者向けの就職面接会などに参加するのもいいでしょう。

 

ハローワークが開催している面接会もありますし、会社グループで開催している所もあります。

 

一度に複数の職場を見て、話も聞けるので仕事のイメージをしやすいと思います。

 

 

良い会社か見極める3つのポイントとは?

とは言っても、求人を見つけても良い会社か不安になりますよね。

 

良い会社かどうか、どのように見極めればいいのでしょうか?

 

次に見極めるポイントを挙げてみます。

 

①就業規則などしっかりしているか

勤務時間や休憩時間など労働基準法に違反していないか、就業規則がしっかり守られているかが良い会社かどうか関係してくるでしょう。

 

過去に違反で問題になった会社がいくつかありました。

 

②障害者雇用に取り組んでいるか

障害者雇用をしている会社であれば、障害者が働きやすいように工夫されているところが多いです。

 

中には、定期的にケース会議や面談を行っているところもあります。

 

しかし、障害者雇用をしているからといって必ずしもあなたに合った職場であるとは言い切れません

 

③見学・実習をしてみる

応募の前に見学や実習をしてみることも、良い会社か見極めるためのポイントとなります。

 

実際に見ることで、会社内の雰囲気を肌で感じることができます。

 

また、数日から数週間、場合によっては数ヶ月、実習できるところもあります。

 

体験することでどのような会社なのかわかりやすいと思います。

 

 

さいごに

近年では、精神障害者の就職率も上昇し、働く人が増えてきています。

 

体調が安定し、そろそろ就職しようかなと考えている人は一人で抱え込まず、様々な支援や制度を活用し、働きやすい職場を探してみましょう。

 

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中川里沙

精神保健福祉士 訪問型職場適応援助者 認定心理士

心理学の大学を卒業後、精神保健福祉士養成の専門学校に通い、精神保健福祉士を取得。障害者就労継続支援B型事業所の支援員として障害者の就労支援に関わる。その後、NPO法人の訪問型職場適応援助者(ジョブコーチ)として精神障害者を中心に就労支援を行う。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2018年11月15日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。