なぜ適応障害は甘えと思われるのか?適応障害を経験した看護師が解説

2017.01.20公開 2019.05.16更新

「適応障害です」と言うと、「ただの甘えじゃないの?」と思われてしまうことが、しばしばあります。

 

適応障害は決して甘えではないのですが、なぜそのように思われてしまうのでしょうか。

 

今回は、実際に適応障害と診断された、看護師でもある私の経験も踏まえて、お話ししてみたいと思います。

 

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適応障害ってどんな病気?

まず、適応障害がなぜ甘えと思われるのかを考える前に、適応障害とはそもそもどのような病気なのか、というところから見てみましょう。

 

適応障害の定義とは

適応障害とは、

環境の変化やライフステージにおけるイベントなどのストレスによって、不安感や憂うつさなどの症状が現れたり、行動面で変化が現れたりする状態

を指します。

 

適応障害を発症する原因となるストレスは人によってさまざまで、身近な人間関係や災害など社会的レベルの問題まで、幅広く原因が考えられます。

 

また、症状の種類や程度にも個人差があり、この症状があるから必ず適応障害と診断される、と言うものでもありません。

 

他の精神疾患の診断基準に当てはまっていないかや、明確なストレスの原因があるかなどを総合的に見て診断されます。

 

適応障害は、ストレスの原因が除去されれば症状は持続しないと言われています。しかし、ストレスが持続的にある状態だと症状も持続しますし、のちにうつ病などの別の病気とされることもあります。

 

参考:みんなのメンタルヘルス(厚生労働省)

 

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小松亜矢子

元看護師のフリーライター

自衛隊中央病院高等看護学院卒。22歳でうつ病を発症し、寛解と再発を繰り返し今に至る。自分自身のうつ病がきっかけで夫もうつになり最終的に離婚。夫婦でうつになるということ、うつ病という病気の現実についてもっと知ってほしいと思い、ブログやウェブメディアを中心に情報発信中。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2017年1月20日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。