【臨床心理士が解説】自尊心を高める言葉8選!J.Y.Park、ピカソ、坂本龍馬…
「自尊心を高めてくれる言葉ってないかな…」
自尊心が低く、「自分が許せない」「周囲と比較して落ち込む」などとネガティブなループの中にいると、ふと癒しを求めて心に効く言葉を欲することもありましょね。
言葉には即効性はないかもしれませんが、習慣的に素敵な言葉に触れることで、自尊心の低さの背景にある凝り固まった思考の癖から抜け出せるきっかけをつかめるかもしれません。
たかが「言葉」。されど「言葉」。
そこで今回は、臨床心理士に自尊心を高めてくれる言葉とはどのようなものか、そして具体的な言葉を8つほどピックアップしていただきました。
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【自尊心が低い人】4つの考え方の癖
自尊心が低い人が抱えやすいお悩みは大きく分けて4種類あります。
そしてそのお悩みは、考え方の癖から生まれていることが多いです。
まずは、自尊心が低い人の考え方の癖、それらによるお悩みの例をまとめてみます。
自分の欠点が許せず厳しい
自分の欠点を許すことができず自分に厳しくしてしまう。
お悩みの例:
・自分のことが嫌い
・自分の欠点ばかり目に付いて自分を責めてしまう
・常に完璧な自分や良い人でいなければならないと思ってしまう
自信がなく人と比較しがち
自分に自信がなく人と比べてしまう。
お悩みの例:
・自分を人と比べて落ち込んでしまう
・何事もすぐに諦めてしまう
・自分の能力や可能性を信じられず行動を起こせない
周囲からの評価を気にしすぎる
自分で自分を認められず人からどう思われるかばかり気にしてしまう。
お悩みの例:
・どうせ自分なんて…と思ってしまう
・人にどう思われるか気になって不安
・気を遣いすぎて人間関係に疲れた
周囲に流されがち
自分の気持ちに従って判断できず周りに流されてしまう
お悩みの例:
・自分のやりたいことが分からない
・自分の意見を持つのが苦手
・なりたい自分や夢が分からない
これらのお悩みは、考え方の癖を変えることで軽くしていくことができます。
そして、考え方を変えることは自尊心を高めることにも繋がります。
そこで今回は、それぞれの考え方の癖を和らげることができそうな言葉(名言)を紹介します。
自尊心を高める言葉の効用
習慣的に使う言葉は、自分の思考や行動を変えるのに役立つことがあります。
何気なく使う言葉が思考や行動に影響を与えることを示した実験例を紹介します。
実験参加者を2つのグループに分け、いくつかの決められた単語を使って短い文を作る課題をしてもらいます。
片方のグループに与えられた単語は「高齢者」をイメージするような単語(例えば「引退」「杖」「孤独」など)でした。
短い文を作る課題が終わったあと、別の部屋に移動する際の歩くスピードを計測しました。
すると「高齢者」をイメージする単語を使って文を作ったグループの人達は、ランダムな単語を使ったグループの人達よりも、歩くスピードが遅くなっていたのです。
これは「引退」や「杖」といった言葉から「高齢者」のイメージが連想され、その言葉のイメージが実際の行動に影響を与えた結果だと言われています。
つまり、私たちの行動は無意識のうちに言葉による影響を受けているということになります。
このように、先に与えられた刺激や言葉が後の行動や思考に無意識に影響を与えることを心理学では「プライミング」と呼びます。
プライミングにはいくつかの種類があり、その中のひとつに「目標プライミング」と呼ばれるものがあります。
これは、目標に関する言葉を意識することによって目標を達成するモチベーションが保たれる現象のことです。
この現象を利用すると、自分が目標としたいあり方を言葉で意識することで、実際に行動や思考を変化させていけるのではないかと考えました。
そこで、①~④の考え方の癖を変えるのに役立ちそうな名言をそれぞれ選んだので、ぜひ読んでみていただけたら嬉しいです。
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2020年9月3日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。