ヨガの瞑想の効果って?種類・呼吸・言葉マントラを臨床心理士が解説
瞑想の種類は?
基本的なやり方はどの瞑想法も似ています。
姿勢に気をつけて呼吸に意識を向けていきます。
現在、多くの種類の瞑想法が広まっていますが、代表的なものを紹介したいと思います。
サマタ瞑想
仏教系の瞑想法で、心を落ち着かせるという意味があります。
呼吸など、ある一点に意識を集中させることで、他のものに気を取られなくし、無心の状態に近づくことを目指す瞑想法です。
心を落ち着かせたり集中力をアップさせる効果があります。
ヴィッパサナー瞑想
仏教系の瞑想法で長い歴史がある瞑想法です。
ありのままに観察するという意味があり、物事を客観的に見つめる洞察の瞑想法ともいわています。
呼吸を観察し、ある考えが浮かんだら考えを観察し、また呼吸に意識を戻します。
自分の内側の変化していくものに目を向けます。
潜在意識に働きかける、ストレスに強くなるなどの効果があります。
マインドフルネス瞑想
アメリカで広まった瞑想法ですが、ルーツはヴィッパサナー瞑想になります。
今という瞬間に注意を向け、評価や判断を挟まずにそのまま受け入れる瞑想法です。
ヴィッパサナー瞑想との違いはほとんどありませんが、マインドフルネスは宗教性を一切排除したという点が大きく異なります。
悟りを開くことを目的とせず、日常のストレス緩和や認知の変化が目的となります。
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主な呼吸法は?
腹式呼吸
息を吸い込んだときに、胸ではなく、お腹を膨らませ、吐くときにお腹をへこませる呼吸法を、腹式呼吸と言います。
腹式呼吸には、副交感神経を活発にする働きがあり、気持ちを落ち着かせたり、リラックスさせる効果があります。
ヨガは、基本的には腹式呼吸をしながら、ポーズをとります。
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胸式呼吸
息を吸い込んだときに、お腹ではなく、胸に空気を入れる呼吸法になります。
胸式呼吸には交感神経を活発にする働きがあり、筋肉を鍛えたいとき、気持ちをシャキッとさせたいときに効果があります。
ピラティスは胸式呼吸が基本です。
ヨガでは身体の準備を整えたり、集中したいときに取り入れることがあります。
他にも、片鼻呼吸やカパラバティ呼吸法、ウジャイ呼吸など、目的や効果が異なる様々な呼吸法があります。
マントラとは?
マントラとは祈りや真言のことです。
日本人にはなかなか馴染みがないかもしれませんが、呪文や大切な言葉のようなものです。
例えば、
・キリスト教の「アーメン」
・般若心経の「ギャーテーギャーテー」
・チベット仏教の「オンマニペメフン」
・ヨガでよく唱える「オーム」
などはマントラです。
日本では言霊というように、言葉の力によって以下の効果があるとされています。
・心を安定させる
・浄化させる
・集中力を高める
ヨガで使われる「オーム」というマントラは癒しのマントラと言われ、リラックスの効果があります。
また、身体と心の結びつきを強くするため、ヨガの効果をより引き出すことができます。
「オーム」と唱えてみると、振動が心地よく喉に響き、その不思議な魅力を実感できると思います。
さいごに
ヨガの瞑想は継続が大切です。
すぐに効果が現れない、効果がじわじわ来るので気づきにくいことから途中でやめてしまう方がとても多いです。
しかし、無理のないペースで大丈夫ですので、継続することが大切です。
そして、振り返ると「あれ、少し変わったのかも…」と実感できるかもしれません。
自分でやってみても良いですし、ヨガと合わせて瞑想のクラスを開催しているところもありますので、参加してみても良いと思います。
いろいろと考えてしまうと難しく感じるかもしれないので、まずはやってみることが大切です。
やってみるなかで、ひとつひとつどんな意味があるのか、どんな効果があるのかと感じていただければと思います。
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- 本記事は2018年11月28日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。