人間嫌いは自分も嫌い?心理・原因・克服方法とは?臨床心理士が解説
人間嫌いを克服するための3つのポイント
1.人間の何が嫌いなのかを考えてみる
・どんな相手に対して
・どんなとき
・どんなことが
・どのように
嫌だと感じたのか、詳しく振り返ってみましょう。
そして、その嫌だと思うことが自分にも当てはまるかどうか、考え直してみましょう。
自分の心を守るために「自我」が働いた結果、「気づきたくない自分の嫌なところ」を相手の中に「投影」している可能性があります。
心のブレーキが一生懸命隠そうとしていますから、なかなか自分の中に見出すことは難しいかもしれません。
最初は、
「もしかしたら、こういうところが自分にも少しはあるかもしれない」
といった軽い気持ちで、自分の心に問いかけてみましょう。
2.人との類似性を探してみる
自分が知りたくない嫌な部分だけではなく、
・自分が誇れること
・自分の好きなところ
・自分が好きなこと
・これまでずっと好きでやってきたこと
など、自分の良い部分も探してみましょう。
自分の嫌な部分を見つけるプロセスは、同時に自分にしかない能力や素晴らしい人間性を思い起こすチャンスでもあります。
そして、自分をよく知ることで、「この人は私と気が合うな」と波長の合う相手を上手に見つけられるようになります。
3.すべての対人関係は人生の宝であると考える
一緒にいるだけで大きなメリットが得られる友達もいれば、そうでない人もいます。
しかし、すべての対人関係はコストと報酬から成り立っているわけではありません。
あなたが人生のどん底にいるとき、手を差し伸べてくれる人がいるかもしれません。
特に何かしてくれるわけではないけれど、落ち込んだときに話すだけで穏やかな気持にしてくれる人もいます。
人間関係に対する「見方」を少し変えてみませんか?
さいごに
人間嫌いを克服するポイントは、「自分を知ること」と「人に対する見方」を変えることにあります。
自分の弱点を見つめるのは苦しいですよね。
カウンセリングでも、何年経っても気づけずに、自身の問題が解決しないこともありえます。
それだけ「弱点」を見つめることは大変な作業なのです。
しかし、人間嫌いで苦労されているようでしたら、ほんの少しでも意識し、取り組んでみることで、人生が変わるかもしれません。
人間関係を避けて生きていくことはなかなか大変なことです。
少しでも問題解決のお力になれると幸いです。
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- 本記事は2018年12月8日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。