人間が幸せを感じる5つの要素を実践するには?精神保健福祉士が解説

2019.03.11公開 2020.05.19更新

「人間関係の幸福」2つのポイント

人間関係は、人生に大きな影響を及ぼします。

 

職場の人間関係が良いと、仕事のやる気がアップし、夫婦仲が悪いと、怪我が治るのと同じように時間がかかるとのことです。

 

そして、幸せは伝染するそうです。

 

あなたが幸せだと、あなたの友達の幸福度もアップするとのこと。

 

良い人間関係を作っていくことは、人生においてとても重要だということがわかりますね。

 

実践のポイントですが、まず、近所や職場など、頻繁に会う人には、笑顔で挨拶をしましょう。

 

それだけでも人間関係が和やかになります。

 

気が合う人、合わない人がいると思います。

 

人間関係づくりが上手な人は、苦手な人と事を荒立てずにうまく距離を置き、気の合う人と長く一緒に時間を過ごすといった、調整が上手な方が多いようです。

 

苦手な人に対しては、過去にその人から言われた言葉など、嫌な思い出を延々と考えるのは時間の無駄です。

 

苦手な人に対しては、接点を極力減らして、会わない時は考えない。楽しい人間関係にエネルギーを使うのがポイントです。

 

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「経済の幸福」4つのポイント

経済の幸福というと、「大金持ちで贅沢な暮らし」というイメージを持つかも知れません。

 

しかし意外に、収入や資産の額ではなく、

「この調子でいけば、なんとやっていける。将来も悲観しなくて大丈夫そう」

といった経済的な安心感が幸福につながるそうです。

 

ハイリスクな投資はストレスがたまり、幸せが遠のきそうですし、高級車や高級マンションなどハイスペックな生活を始めると、その生活を維持するコストがどんどん嵩んでいきます。

 

「収入が幾らあってもお金の不安が残る」…という生活になりかねません。

・天引きなどでコツコツとお金をためる

・やりたいことがある時に使えるお金がある

・モノを買うよりも、勉強や旅行など体験にお金を使う

・自分だけではなく他の人のためにもお金を使う

と幸福度があがるそうです。

 

実践のポイントは、今の収入で身の丈に合う暮らしをし、やりたいことや将来に備えて、少しずつお金をためていくことです。

 

なんとも堅実な暮らしですが、この堅実な暮らしこそが幸福の礎になるのでしょう。

 

 

「身体的な幸福」3つのポイント

心身の健康は、幸福な人生の重要な要素です。

 

身体的な幸福が高い人は、

「十分な睡眠」

「良質な栄養」

「適度な運動」

を生活に取り入れています。

 

デスクワークの疲労を解消するには、ただ休むよりも適度な運動をすることが効果的。

 

睡眠時間が短いと、風邪をひきやすくなります。

 

ぐっすり眠れれば幸せですが、寝つきが悪い、途中で目が覚める等、「睡眠の悩み」を抱えているのが多くの現代人。

 

良い睡眠をとるためには、適度な運動が効果的です。

 

実践のポイントとしては、生活にスポーツを組み込むのが理想ですが、時間がない、スポーツが嫌いという人は、

・エレベータを使わずに駅や職場の階段上る

・配達を頼まずに自分で荷物を運ぶ

・通勤途中、数分間は小走りで

など、生活の中に運動を組み込みましょう。

 

身体がほぐれて、程よく疲れる方が、睡眠の質があがります。

 

おいしい食事は、幸せと健康の源です。

 

若い頃に極端なダイエットをすると栄養失調になり、その影響は子や孫の病気のリスクをあげることにもつながります。

 

自分だけでなく、子孫にも影響を及ぼすなんて、食事をおろそかにするのはとても怖いことですね。

 

自炊をしない人は、バランスの良いメニューを選べるようになりましょう。

 

外食だと栄養が偏りがちですが、サラダや果物、冷ややっこ等のサイドメニューで、バランスを整え、毎日幸せを感じられるような食事ができるといいですね。

 

 

「地域社会の幸福」4つのポイント

自分の住む地域が安全で住みよい街であることは、幸せの大きな要素です。

 

地域はそこに住む、住民皆で作り上げていくものです。

 

地域貢献活動に参加すると幸福度があがるそうです。地域を良くするために、何か少しでも参加できるとよいですね。

 

実践方法としては、まずは、

・ゴミの分別ルールを守る

・夜中に騒音を出さない

・歩きたばこやポイ捨てをしない

・違法駐車をしない

など地域のルールを守ること。ポイ捨てが増えると、落書きや窃盗など、治安の悪化につながります。

 

ポイ捨ては町の美観だけでなく、町の安全にも影響を与えるのです。

 

ルールを守った上で、乳幼児を連れて困っている人がいたら、ドアを開けてあげるなど、ちょっとした親切で、よい地域を作っていけるとよいですね。

 

 

さいごに

今回は、幸せを感じる5つの要素を実践していく方法について考えてみました。

 

仕事、人間関係、お金、健康、地域社会…どれも人間の幸せには大事な要素です。

 

バランスよく実践して、幸せを実感できるようになるとよいですね。

 

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桜衣真里

精神保健福祉士

大学院修士課程修了後、専門学校、短大講師等を経て、公的機関の相談員として勤務。精神保健福祉士、保育士のダブルライセンスで、家庭問題、子どもの発達、保育・教育・療育関連の仕事に従事。東京都出身。二児の母。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2019年3月11日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。