
【中学生の反抗期】声かけ・対応例5選!無視はOK?臨床心理士が解説
反抗期の子供を無視・そっとしておく?
では、反抗期の子供をそっとしておく方がいいのかと言うと、一概にそうとも言い切れません。
反抗的な態度や口調に対して、過剰に反応する必要はありませんが、まったく無視・無関心というのもよくありません。
精神分析では、
思春期の親子関係は「いない・いない・ばあ!」みたいなもの
だと言われています。
親から離れて、「俺は俺だ!私は私!」というのが「いない」だとすれば、困ったときには「ばあ!」と顔を出し、親を頼りに戻ってくる。
子供が自由に自分のペースで親を頼りにしたいと思って、「ばあ!」と顔を出したときに、受け止めてあげる。
「自分で何でもできる」
「ほっといてくれ」
と言っているときは、任せて放っておくことも必要ですが、助けを求めてきたときは、しっかり対応する。
これだけで十分なんですね。
子供が自分のペースで親から離れることはOKですが、親の方から見放すことはNGなのです。
反抗期の子供にかける言葉5選
それでは、実際の対応・声かけ例を見ていきましょう。
イライラしているとき
子供がイライラしているときは、無理に言葉をかける必要はありません。
幼かった頃のように、心配して「どうしたの?」「何かあったの?」と聞き出そうとしても、ウザがられるだけなのでやめましょう。
様子を見ながら、イライラが落ち着くのを待ちましょう。
物や親に八つ当たりをしているとき
物を壊したり、ペットや親に八つ当たりをしてくるときは、行動や言葉に焦点を当てず、
「エネルギーが溜まってるんだね」
くらいにしておきましょう。
物は多少壊しても替えがきくので、物でおさまっているうちはいい方だと考えましょう。
無理に謝らせようとしたり、逆に腫れ物に触るようにビクビクするのは逆効果です。更にエスカレートしかねません。
親に暴言を吐くとき
親(多くは母親)に向かって屁理屈を言ったり、文句を言ったり、暴言を吐くときもあると思います。
文面どおりに受け取らずに、
「あら、そんなこと言えるようになったの?」
「なかなか言うじゃない」
「知恵がついたわね」
と、言語能力の向上を喜ぶ視点からの声かけもいいでしょう。
勉強しないとき
勉強をしないときは、
「自分で決めたんだから、それでいいんじゃない?」
と、「自分で勉強をしないという決断をした」ということを強調するといいかもしれません。
日頃から「勉強しなさい」とよく言っている場合は、
「もう勉強しなくてもいいよ」
と逆説的な指示だしも有効です。
ここで「勉強をしない」というのは、母親に対する反抗にならなくなってしまいますから。
間違っても、
「お願いだから」
「あれ買ってあげるから」
と、下手に出るのはやめましょう。
家の中で、子供が「殿様」、親が「奴隷」になってしまい、親子関係が従属関係になりかねません。
友達と出歩くとき
家の外でやってはいけないことはきちんと理解できている年頃ですので、
「人様に迷惑かけないようにね」
で十分です。
いつまでも子供扱いしてあれこれと指示や詮索をせず、
「そろそろ大人になってもらおう」
という気持ちで、子供を信用して任せることも大切です。
何か問題が起きたときは、「すぐに助けに行く」という心構えで見守りましょう。
いずれの場合も過剰に反応せず、さらっと対応しながら、親として・大人としての意見や願いを子供にきちんと伝えることは忘れないでください。
さいごに
反抗期を迎えた家庭は、子供が無事に自立するために、様々な「痛み」を経験します。
それは、親も子供も同じです。
しかし、いくら自分が痛くても、いくら子供がかわいそうに見えても、子供の邪魔をしてはいけません。
思春期の子供が家庭で反抗する権利を奪ってはいけないのです。
痛みを伴いながらも家庭で得た経験が、自立して社会に羽ばたいたときに役に立つようになるのです。
今のつらい状況は必ず変わります。
それがいい方向へ変わるために、親として今やるべきことを見極めたいですね。
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- 本記事は2019年5月23日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。