やりたいことが見つからない時にやること11選を産業カウンセラーが紹介
やりたいことが見つからない時に【仕事編】
⑤履歴書・職務経歴書を書く
プライベート編では「自分がやってきたことを書き出す」を真っ先に上げましたが、仕事上では転職の際に作成する「履歴書・職務経歴書」がこれにあたります。
自分自身がどのようなキャリアを積み重ねてきたかを客観的に理解することが、仕事における「やりたいこと探し」のスタート地点です。
⑥今の仕事への不満を挙げる
プライベート編でもありましたが、過去のキャリアを整理したうえで、現在の仕事について自己評価をします。
評価する上で、重要なことは「不満要素」をたくさん挙げることです。
自分の仕事におおむね満足している場合でも、良い評価を下すだけでは成長はありません。
まずは、職場環境や人事評価、勤務時間や任されている仕事の大きさなど、どんな些細なことでも構いませんので、数多く挙げることがコツです。
そして不満要素に優先順位をつけ、解決する手段を考える中で、自分の今後の仕事についての在り方や「やりたいこと」が見つかる場合もあります。
⑦やりたくない仕事リストの作成
⇒これは間違いではありませんが、自分がやりたい仕事を考える際、逆に
「これだけはやりたくない」と思う仕事を挙げる
という方法もあります。
しかし、当然やりたくない業務を任されることもありますし、業務上避けては通れない場合もあります。
ただ単に、やりたくない仕事を挙げるのだけでは成長はありません。
「なぜやりたくないのか」
「それは自分の将来に役に立つのかどうか」
をセットで考えることで初めてやりたいこと探しの役に立つといえます。
⑧チャレンジしたい仕事リストの作成
ここもプライベート編と同様です。
自分がチャレンジしたいことが見つかったら、必ず書いて残しておくことが重要です。
これは単なるリマインドではなく、自分自身のキャリアデザインにとても役立ちます。
「50年後の自分」を想像してみる
⑨周囲の人へのインタビュー
プライベート・仕事両方に共通する「やりたいこと探し」の手段として、他者の事例を研究する方法があります。
その中で最も手軽にできることは「周囲の人へのインタビュー」です。
友人、同僚、上司、近所の人など身近にいる人と、
「やりたいこと」
「チャレンジしたい仕事」
について話す機会を作ることは、自分自身のやりたいこと探しにおいて非常に有意義です。
⑩地域コミュニティへの参加
同様に、自治会や町内会、あるいはボランティア活動などの地域活動に参加し、情報収集源としての人脈を作ることもおすすめします。
もちろん、ただ参加するだけでなく、多くの人と会話することで情報収集することが大切なのは言うまでもありません。
⑪未来予想図の作成
ある企業では毎年すべての社員に、
「50年後の自分」
について考え、それに向かって10年後、5年後、1年後、そして今何をすべきか目標設定をする機会を設けています。
社員は遠い未来の理想像を想像しながら、現在の自分のあるべき姿、なすべきことを考えることができるのです。
これは仕事だけでなくプライベートにも応用できます。
10年後、20年後に自分がどうなっていたいのか?
そうするためには今、何をすればよいのか?
を考えることこそ、「やりたいこと」を見つける一番の近道なのかもしれません。
さいごに
人は目的がなければ具体的な行動を考えることは難しいものです。
「やりたいことがみつからない!」と焦るのではなく、
・他人や自分をよく観察して、
・未来の自分について考え、
・今日の行動に目的と意義を持たせる
ことができれば、プライベート、仕事いずれにおいても「やりたいこと」はきっと見つかると思います。
皆さんにとって、納得のいく「やりたいこと探し」ができることを心より願っています。
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- 本記事は2019年6月3日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。