【HSPで仕事がつらい】すぐできる3つの工夫・人に頼る際の心得を臨床心理士が解説

2020.09.12公開

職場で空気を読みすぎて疲れてしまったり、人に頼れずに仕事がつらくなってしまっていませんか?

 

HSP(highly sensitive person)とも呼ばれる、繊細さや感受性の強い気質から、職場の上司や同僚との距離感がうまく取れないと、仕事も長続きしない原因にもなるかもしれません。

 

そこで今回のコラムでは、

・HSPと呼ばれる気質や傾向を持つ人にとって、仕事でつらくなってしまったときに手軽にできる工夫

 

・職場で人に頼る際の心得

について、臨床心理士にご紹介していただきました。

 

※HSPやHSSは“診断名”ではなく、状態像の呼称(概念)です。

 

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HSPで仕事がつらい時の3つの対処法

「イメージ」を使って境界線を引く

一対一や、少人数で話すときなどは刺激が少なく、会話にも集中しやすいと思います。

 

一方で、大勢で話す時や飲み会などでは、一方的に話をされたり、自分の苦手なタイプの人とコミュニケーションをとらなければいけない状況が出てきます。

 

HSPの人は空気を読み過ぎてしまう傾向があるので、相手の話を一つ一つしっかりと聞いていると、とても疲れてしまいます。

 

そんな時は、相手の投げかけの全てに反応せず、心の距離をとるイメージをして相手との境界線を引いてみましょう。

「何か気の利いたことを言わないと…」

「話をしっかりと聞かないと申し訳ない…」

など、様々な考えが頭の中を巡るかもしれませんが、「自分と相手の境界線」のイメージを持っておくだけでも、少し気持ちに余裕をもつことができます。

 

「テレビ画面の向こうの人が話している」「相手との間に透明な壁(アクリル板など)がある」と考えるとイメージしやすいかもしれません。

 

また、意外なことに一方的に話す相手は「自分の話を聞いてくれている」という状況で満足していることも多いので、共感して相槌を打ってくれるだけで十分なのです。

 

「モノ」で防ぐ

イメージが難しい人は、モノを使って境界線を作ってみましょう。

 

心理カウンセリングでは、クライエント(相談に来た人)との心理的距離を縮めるため、相手との間には物を置かないという基本テクニックがあります。

 

このテクニックの発想を逆に考え、相手に巻き込まれたくない時は相手との間に何か物を置いてみましょう。

 

置く物はペンやコップ、置物など何でも良いですし、自分のお気に入りのモノを置くと気持ちが和むきっかけになるかもしれません。

 

座る位置を調整する

相手の話を聞き続けるのが辛いと感じたら、椅子の背もたれまで身体を引いてみましょう。

 

座る位置を調整する方法は、カウンセラーが使うテクニックでもあります。

・相手の体が近く寄ってき過ぎる場合は引き、

 

・強く伝えたいときには少し前のめりになって話したり、椅子を近づける

といった具合で相手との距離を微妙に調整することで、クライエントとの心理的距離を調整しています。

 

一人で何とかしようとしない

「仕事がつらい」「続かない」という思いになった時、一人で抱え込んでしまってはいませんか。

 

誰かを頼りたい思いがあったとしても、HSPの人は自分のことよりも相手に配慮してしまうため、相手に申し訳ないような気がして、なかなか頼れない人も多いのではないでしょうか。

 

一人で悩んでいても解決策が見つかれない場合は、まわりの人に頼ることも必要です。

 

次のページでは、人に頼れるようになる心得をご紹介します。

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佐藤珠理

臨床心理士/公認心理師

心理系大学院修士課程を修了後、臨床心理士資格を取得。NPO法人にて不登校の子どもたちをサポートする事業責任者として勤務。また、同法人にてひきこもり青年の就労支援事業にも携わる。その後はスクールカウンセラーとして、小・中・高校、計10校の学校を担当する。2019年、公認心理師資格を取得。

  • 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
  • 本記事は2020年9月12日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。

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