部下をうつ病にするクラッシャー上司の5つの特徴と7つの言葉とは?

2019.04.16公開 2019.07.12更新

部下をうつ病にする7つの言葉

言葉を書き連ねているだけでも息が詰まってきそうですが、いったいクラッシャー上司はどんな言葉で部下を追い詰めているのでしょうか。

 

クラッシャー上司は、相手の人格を否定する言葉、執拗に責め立てる言葉によって部下をつぶしていきます。

 

例えばこんな言葉です。

「なんでそんなこともできないの?」

「だからお前はダメなんだ。」

「お前のためを思っているんだ。」

「お前のせいで仕事が失敗した。」

「お前は使えないな。」

「今まで何してきたの?」

「会社辞めたら?」

 

クラッシャー上司、3つの対策

上記で挙げた言葉、酷い言葉ですね…。書いているうちに、私の心が痛くなってきました。

 

それではこんな酷い言葉を平気で発するクラッシャー上司に対して、どんな対策をすれば良いのでしょうか。

 

3つの対策を提示します。

 

1.同僚とクラッシャー上司への被害者感情を共有する

同じ思いをしている同僚と、当該クラッシャー上司についての感情を共有することは有効です。

 

同じように苦しんでいる仲間と被害者感情を共有することで、「一人じゃないんだ」と思えるでしょう。

 

2.心身が破綻する前にクラッシャー上司に向き合うことを止める

人事部に相談する

病院に相談し休職する

転職・退職する

などして、クラッシャー上司と向き合うことを止めましょう。

 

クラッシャー上司から距離をおくことでストレスがかなり軽減されます。

 

3.状況を俯瞰して現状に耐える

一般的にはあまりお勧めしませんが、自分のことを客観的に捉え、ストレス耐性が高い人はクラッシャー上司に耐えることができます。

 

しかし、クラッシャー上司の暴言や態度に耐えることで、

「仕事がうまくいかないのは自分のせい」

と自分自身を責めることになり、その状態が続くとうつ状態になる可能性があります。

 

我慢が出来ないのであれば、会社の人事部や専任のカウンセラーに相談しましょう。

 

 

さいごに

働き手の人口が多かった昭和の高度経済成長期には、きめの細かいマネージメントは不要だったのかもしれません。

 

しかし、働き手が減っている現在、以前のようなマネージメントでは人が定着しなくなっています。

 

昭和のモーレツ社員にとっては、当たり前のように存在していたクラッシャー上司は、今ではパワーハラスメントとして罰せられる対象となりました。

 

経済の状況が変わり、働く人の価値観も多様化する今、部下への共感を含めたきめの細かいマネージメントが求められています。

「共感性のなさ」

がクラッシャー上司のクラッシャー上司たる所以ではないでしょうか。

 

彼らクラッシャー上司には、共感してもらえることを期待してはいけません。

 

自分が潰れる前に対策を立てることが得策です。

 

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鈴木祐美子

産業カウンセラー

産業カウンセラー、CDA、国家資格キャリアコンサルタント。セブン-イレブン・ジャパンにて営業、人事を経験後、リクルートキャリアにてキャリアアドバイザー、独立行政法人雇用・能力開発機構にてキャリア形成支援を行う。専業主婦を経て、現在は人材関連企業にて幹部人材のスカウトを行う。二児の母。

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  • 本記事は2019年4月16日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。