やりたいことが見つからない時にやること11選を産業カウンセラーが紹介
みなさんは「やりたいことがありますか?」と聞かれたらなんと答えるでしょうか。
「やらなければならない」ことは山のようにあるのに、「自分が何をやりたいのか?」と考えることは意外と少ないのではないでしょうか?
そこで今回は、やりたいことが見つからないと悩む特に20代、30代の方を中心に試してほしいことをご紹介します。
簡単にできることを中心に、仕事とプライベートに分けて解説したいと思います。
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やりたいことが見つからない時に【プライベート編】
①自分がやってきたことを書き出す
「やりたいことは何か」と考えた時、「トイレに行きたい」「おなかがすいたからラーメンを食べたい」など、身近な欲求ほど簡単に思い浮かびます。
目標が遠ければ遠いほど、考えるのには想像力や計画力が必要とされるため、
「近いうちに休みが取れたらどこか旅行に行きたいな」
「そのうち車を買い替えたいけど金銭的になかなかむずかしいな」
など、漠然とした目標しか思いつかないものです。
その原因のひとつとして「自己分析」不足が挙げられます。
自己分析とは学生時代、就職活動の際に聞いたことがあると思いますが、企業への志望動機を書く際には必ず必要となる作業です。
プライベートにおいて、
「自分が今までどんなことをやってきたか」
「どんなことを考えてきたか」
をできるだけたくさん書き出してみてください。
それは人生の「自己分析」であり、「やりたいこと」を見つけるための第一歩となります。
②子供のころの夢を思い出す
自分がやってこいたことをか書き出した後は、「子供のころの夢」を思い出すこともおすすめです。
子供のころの記憶は人の成長のベースにもなっており、現在の自分に大きく影響を及ぼしていることもあります。
忘れていた記憶を呼び覚ますことで、過去の行動や現在の立ち位置への理解を深め、結果として「やりたいこと」を見つけることができる場合もあります。
③現在の不満を書き出す
過去の自分と向き合った後は、現在の自分について考えてみてください。
特に、「不満」に感じていることを正確に理解することこそ、やりたいこと探しにつながります。
人は不満があれば、当然解消したいと考えるものです。
解消の仕方は、問題を根本から解決する、あるいは他の行動によりストレス解消するなど様々あります。
不満を解消する行動を通じて、「やりたいこと」を見つけることができる場合もあります。
④やりたいことリストの作成
前述(①~③)の方法で自分がやりたいと感じたことを見つけることができたら、頭の中で思い描くだけでなく
「やりたいことリスト」にして残しておく
ことが重要です。
人の脳は「ものを忘れる」だけでなく、特に記憶を無意識に改ざんします。
今この時、「〇〇をやりたい!」と感じていても、1年後には全く違うことをやりたいと感じているかもしれません。
毎日いろいろな人と会い、様々な経験をする中で人は成長していく生き物ですので、やりたいことが変化していくのは当然です。
一種の成長といってもいいと思います。
しかしながら、過去にやりたかったことを忘れ、記憶の改ざんを繰り返していては、やりたいことはいつまでも達成されず、また自分自身の成長を理解することもできません。
「やりたいことリスト」は自分自身の記憶の整理とともに、自己理解を深めるためにも非常に有用な作業だといえます。
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- 本記事は2019年6月3日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。