部下をやる気にさせる言葉・奪う言葉13例をキャリアコンサルタントが紹介
近年では、職場内のいじめ、嫌がらせなどにあたる「ハラスメント」に対する理解が進んできています。
部下に対する叱咤激励のあり方も良識ある接し方に…という意識は高まってきているように感じます。
一方で、それと同時に部下に対する接し方に悩む上司が増えてきているのも事実です。
「部下にやる気を出させるために叱咤激励したいけど、ハラスメントだと言われないか心配だ」
と考えている人は意外に多いのではないでしょうか?
そこで今回は、
・職場内の人間関係を保ちながらパフォーマンスを上げる方法
・部下とうまく付き合う方法
について解説していきたいと思います。
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部下がやる気になる接し方とは?
①ポジティブワードへの言い換え
職場内コミュニケーションで大切なものの一つに、「言葉のチョイス」が挙げられます。
部下を叱咤激励する際、時には厳しい言葉を使って「注意する」「諭す」こともあると思います。
しかし、中にはその言葉に傷つき、場合によっては仕事を続けられなくなってしまう人、ハラスメントを受けたと主張する人もいます。
しかし、トラブルの可能性を恐れ、言わなければならないことを腹に抱えたままでは、良いパフォーマンスを上げることもできませんし、部下の成長にもつながりません。
部下を傷付けたり無用な反感を買わないためにも、以下のように言葉を言い換えることをお薦めします。
「こんな企画書はだれでも思いつく。もっと面白いことを考えろ!」
↓
「この企画書は無難にまとめられている印象がある。君のオリジナルな企画を考えてほしい。」
「こんな簡単な仕事にいつまでかかっているんだ!早くやれ!」
↓
「仕事を少し慎重に進めすぎているように感じる。目標を設定して進めてほしい。」
これは「ポジティブワードへの言い換え」という手法で、同じ内容でも言い方を変えると、受け手の印象も大きく変化するというものです。
言い方ひとつで、部下のやる気を出させることも失わせることもできるので注意が必要です。
コーチング=教えるではない
「コーチング」という言葉を聞いたことがあると思います。
ビジネスにおいては、教育訓練やOJTのシーンで良く用いられる手法ですが、日本語ではよく「教える」との意味でとらえられています。
しかし、コーチングの本質は「教える⇒教わる」の関係ではありません。
「問いかける⇔答える」
という、双方向(インタラクティブ)のコミュニケーションから、行動を引き出す関係を構築する手法です。
コーチングの成功は、上司(コーチ)と部下(クライアント)の信頼関係に左右されます。
上司は一方的に指示を出したり指導することはせず、部下に興味をもって観察し、困っていることを聞き出し、一緒になって問題を解決していく姿勢が重要です。
過剰な介入をせず、部下が自ら目標設定をして問題を解決できるよう、並走して(オンゴーイング)サポートするのが上司の役目なのです。
部下にやる気を出させるためには、自分が正しいと思うことを一方的に話すのではなく、
・まずは部下をよく観察し
・それぞれの個性を認める
といったことから、始めてはいかがでしょうか?
- 本コンテンツは、特定の治療法や投稿者の見解を推奨したり、完全性、正確性、有効性、合目的性等について保証するものではなく、その内容から発生するあらゆる問題についても責任を負うものではありません。
- 本記事は2019年6月11日に公開されました。現在の状況とは異なる可能性があることをご了承ください。